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公開年:1984年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:ジョン・カーペンター
出 演:ジェフ・ブリッジズ、カレン・アレン、チャールズ・マーチン・スミス、リチャード・ジャッケル、ロバート・ファレン、トニー・エドワーズ、ジョン・ウォルター・デイヴィス、テッド・ホワイト 他
ノミネート:【【1984年/第57回アカデミー賞】主演男優賞(ジェフ・ブリッジス)
【1984年/第42回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](ジェフ・ブリッジス)、音楽賞(ジャック・ニッチェ)
夫スコットと死別したジェニーは哀しみに暮れる毎日を送っていたが、ある日突然、夫に生き写しの男が現れる。彼はボイジャー2号と遭遇して地球のことを知り、飛来した異星人で、彼女の家にあったスコットの遺髪から、遺伝子情報を読み取り、そっくりの姿になったのだ。彼は宇宙船との会合地点に向かうためにジェニーを連れて行くが、次第にスコットそのもののように地球人らしくなる彼に親しみを覚えるようになる。一方、軍も彼の存在を把握しており、捕獲するべく作戦を開始。徐々に二人は追い詰められていく…というストーリー。
知り合いからDVDを借りたのだが、そのジャケットには“愛・宇宙はるかに”という副題はなかったような…。ちょっとダサい副題だが、副題というよりもコピーみたいなものなのかな(日本公開時にはコピーがついていないので)。また、いささか特撮や映像表現が陳腐に感じられる部分があるが、それは時代を考慮して差し引いて観るべき。
『E.T.』や『コンタクト』なんかを思い出さずにはいられないのだが、スピルバーグやゼメキスなどのメジャー監督と、ジョン・カーペンターの違いが如実にわかる作品。とてもベタベタな演出が多いし、情緒的。宇宙人を扱っているとはいえ、科学的な側面は限りなく低いし、大人のファンタジーといった趣で、なんといってもロードムービー仕立てだ。
#アリゾナ隕石孔付近のみやげ物屋さんは、『マーシャル博士の恐竜ランド』に出来てきたのと同じ感じだけど、おそらくああいう観光スポットって似た感じなんだろうね。でも、アリゾナ隕石孔は見てみたいものだ。日本にはありえないものね。
コピーとの恋…と考えると、ちょっと気持ちの悪い倒錯に思えちゃうんだけれど、それをこえた感情や交流をうまく表現できているのでセーフ。不妊にお悩みの方には不快極まりないかもしれないが、ジェニーの諸々の苦しさは伝わってくるので、それが少しでも解消され、それを解放してくれるのが、見ず知らずの宇宙人との心の交流ということで、くだらないと思いつつも、ちょっと感動してしまった。
まあ、ジョン・カーペンター自身の脚本ではないので、らしくないといえばそうなんだけど、でも、恐怖路線にしてもファンタジー路線にしても、“情緒的”という点は共通しているわけで、彼の特徴といってもいいのかな…と。でも、ジョン・カーペンターの脚本なら、SETIの役人が痛い目に合ってるはずだよね(笑)。
案外、拾い物なので、未見な人はどうぞ。ただ、吹替え音声はないのでご注意を。
#米アカデミー男優賞にノミネートされているが、まあ、なにかの間違いでしょう…って、失礼か。でも、演技にはさほど感心はしなかったね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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