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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:94分
監 督:トム・コーカー、デヴィッド・エリオット
出 演:シャニン・ソサモン、ラデュ・アンドレイ・ミク、ケイン・マノーリ、アリシア・ムーア、エミール・ホスティナ、サンディ・ドラゴア 他
コピー:恐怖に心が犯される。
アメリカ人のヴィクトリアは内気で極度に臆病な性格だったが、ソルボンヌ大学に通う姉キャロリンから誘われ、パリへ初めての海外旅行に。妹を迎えたキャロリンは、700万体もの遺骨がむき出し葬られている巨大な地下墓地“カタコンベ”で行われる過激なアンダーグラウンド・パーティに彼女を連れ出す。しかし、喧噪を避け会場から抜け出したヴィクトリアは、巨大な地下迷路に迷い込み出口がわからなくなってしまう…というストーリー。
ソウの製作陣によるホラームービーということだが、引き継いでいるのは、怖いと感じさせる直感的な表現や、観ている側の感情を煽る技術だけで、肝心の巧みなストーリー展開は引き継いでいない。よって、内容も上に書いた以上のものは何もない。
あとは、最後に、どんでん返しというか、ひと展開あるだけである。本作がまあまあの作品と評価されるとすれば、その最後のギミックがあればこそで、それがなければ駄作であることは確実。それが何かをいってしまうと、何ものこらないので、もちろん言わない。よって、これ以上、説明も評価もできない。
私が本作を早々に見切ってしまったのは、あまりにも設定が練られておらず、製作側の真剣さが見えてこなかったから。それは何か。警察にばれないように、深い迷路の中を場所を転転と移しながら、ダンスパーティーを行っているという設定で、かなりの大人数が浴びるように酒を飲み踊る。しかし、カタコンベの深部にはトイレなんかない。バレないようにしているのだから頻繁に外に出るわけがない。簡易トイレが持ち込まれているなんてありえない。じゃあ、どうしてるんだ?タレ流しか?
細かすぎる指摘だと思うかもしれないが、絶対にこの問題を解決しない成立しない設定。これに気付いてしまったら、馬鹿馬鹿しくなってしまって、初めの30分までに2度ほど見るのを中断した。
時間の無駄とまではいわないが、『ソウ』の6分の1くらいのデキだと思ってよい。はじめからハードルを下げておけば、まあまあ満足できるのかも。私はお薦めしないけど。
でも、『ソウ』シリーズで味をしめている人たちなので、2をつくるに違いないとは思う。でも、さすがにおもしろくはならないだろうけれど。
でも、出るまえに水のなかに飛び込んで血は落とすべきだと思うし、手ぶらなのに空港に向かうのは無意味だと思うし、やっぱりシナリオの詰めが甘いんだよな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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