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公開年:1988年
公開国:アメリカ
時 間:121分
監 督:トニー・ランデル
出 演:アシュレイ・ローレンス、クレア・ヒギンズ、ケネス・クランハム、イモージェン・ブアマン、ショーン・チャップマン、ウィリアム・ホープ、ダグ・ブラッドレイ、オリヴァー・スミス 他





魔道士の目を逃れて現世に復活したフランクだけでなく、魔道士たちからも命を狙われることとなったカースティ。パズルボックスを封印しなんとか逃れることに成功したものの、その恐怖体験の影響により精神が不安定になってしまう。その後の刑事からの事情聴取でも、常軌を逸する証言を繰り返したため、精神病院に収容されてしまう。収容された後も、家にある血の浸み込んだマットレスだけは絶対に処分しろと叫ぶ自閉症の少女ティファニー。それをたまたま聞いたのが病院の院長チャナード。なんと彼は、かねてから例のパズルボックスの研究を続けており、彼女の言葉を聞いて色めき立つ。チャナード院長は警察と交渉し、例のマットレスを引き取り自宅へ持ち帰ると、自傷癖のある患者をマットレスに放置。自分の体を傷つけ始めた患者から流れ出た血がマットレスに浸み込むと、その途端に骨にわずかな肉だけの怪物が出現し、患者を引きずりこんでしまう。なんと復活したのは、フランクに殺されたカースティの継母ジュリアだった…というストーリー。

前作の直後からはじまる完全なる続編。パズルボックス研究家が登場するなんて、ずいぶん都合が良すぎると思うかもしれないが、続編設定としては悪くないと思う。

この世ならざる者(魔道士さんたち)と、この世ならざるものに魅入られた者(パズルボックスを使った者)、そして魅入られた者と対峙するもの(パズルボックスから身内を救いたい者)の三極構造のお話なのだが、後者2つのせめぎ合いがストーリーの大半を占める。魔道士さんたちがメインのように見せておいて、人間同士のドロドロとしたホラー&サスペンスがストーリーの主軸。それがこのシリーズの魅力のひとつといえる。
前作では究極の快楽を求めるフランクの僕となった継母ジュリアだが、。本作では“あの世”との扉の秘密にとり憑かれた男チャナード院長が、復活した継母ジュリアの僕となる。この組み合わせも前作と一緒。

医者だけにいけにえの調達は簡単で、とんとん拍子にジュリアは復活。よく考えたら、復活する過程で人が殺されることは問題だが、完全復活を遂げたら究極の化け物になるとか、そういうわけではなない(前作のフランクも父親に化けて暮らしていこうとしたから、カースティ的には問題があったわけで)。では、今回はなんで対立するかというと、自閉症の少女ティファニーを使って、地獄との扉を開けようとしているから。
#その他にも若い刑事という味方が登場するのだが、すぐにご退場。

それを防ぐというだけなら結構スッキリした話なのだが、カースティは前作で死んでしまった父親の魂を救おうとする。ということは、地獄との扉が開くことを防ぎたいが、その扉の向こうにいかねばならないという相反する行動をとらねばならない。というか、父やの魂を救うとは具体的にどういうことなのか、よくわからないまま話が進む。

よくわからないなぁ…と思っていたら、地獄にはなぜか前回のフランクがいる。ジュリアとすったもんだあるけど、まあ大した内容じゃない。この地獄の様子がどうもよろしくない。私は、本作の敗因は、地獄のシーンが多く、且つ陳腐であることだと思う。『ビートル・ジュース』のあの世と、ダリの描いた絵みたいな世界がミックスされた感じ。これが、魅力的な魔道士さん達のデザインとマッチしていない。

で、カースティが地獄に到達すると、やっと魔道士たちが登場するのだが、なぜか彼らはカースティに“究極の快楽”を味合わせようと押し売りしはじめる。そうじゃないっていってるのに押し売りを始める。アホなのかな?
その代わりに、チャナード院長が魔道士さんのように変身してカースティに立ちはだかるとか、ジュリアが妨害するとかがんばりはじめる。でも、なんかドタバタしていて面白くない。

すると、地獄の存在意義を説明するかのように“リバイアサン”という言葉が出てきて、さらに魔道士さんたちは実は元人間だった!とかいうシーンが差し挟まれる。決して悪い設定ではないよ。でも、なんでもかんでも盛り込んで、それぞれが浅い。前作で醸成した魅力がすっかり減退してしまっている。もう観なくていいかな…という気持ちになっているが、3も借りてしまったので、観る(しかない)。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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