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公開年:1989年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:ブライアン・デ・パルマ
出 演:マイケル・J・フォックス、ショーン・ペン、ドン・ハーヴェイ、ジョン・C・ライリー、ジョン・レグイザモ、テュイ・テュー・リー、 エリック・キング、サム・ロバーズ、デイル・ダイ、ヴィング・レイムス、ドナル・ギブソン、ジャック・グワルトニー、マリス・ヴァライニス 他
ノミネート:【1989年/第47回ゴールデン・グローブ】音楽賞(エンニオ・モリコーネ)
コピー:ただひとり。少女を守るため---仲間すべてを“敵”にしたアメリカ兵! 名匠デ・パルマが挑む!あの戦争が生んだ「衝撃の事件」!


1966年。ベトナムの戦場で北ベトナム軍との死闘を繰り広げるミザーブ軍曹が率いる小隊。ある日、彼らはベトコンの奇襲を受け、ブラウン伍長が死亡してしまう。彼は、あと数日で除隊する予定で、その無常さとベトコンに対する怒りに、残ったものは打ち震えるのだった。ある夜、小隊は偵察パトロールを命じられるが、ミザーブ軍曹は部下にヴェトナムの少女を誘拐してレイプしようと提案する。エリクソン上等兵は耳を疑ったが、その命令は実行される。その後、少女を帯同させた挙句、エリクソン以外のザーヴ、クラーク、ハッチャー、ディアズによってレイプされてしまう。エリクソンは他の兵士が偵察任務を遂行している中、彼女を逃がそうとするが見つかってしまう。やがて北ベトナム軍の近くまで近づくが、誘拐した女性が声を上げて見つかる懸念が生じたことと、本件の証拠隠滅のために、彼女はミザーヴ軍曹の命令で射殺されてしまう。その後、戦闘で傷つき基地に搬送されたエリクソンは、上層部に事件のことを訴えるが、上官は相手にせず…というストーリー。

実話ベースらしい。最後の軍法会議がフィクションということはないだろうから、結構なところまでリアルなんだろう。まあ、胸糞悪い話である。でも、戦争は悲惨なものだ…とか、戦時は人間に狂気が生まれるとか、よくある戦争映画のコンセプトとは違う。あくまで設定が戦場だというだけで、内容は猟奇犯罪者をリーダーとする小集団と、それに抗おうとする男のストーリーである。デ・パルマらしくないという人もいるが、サイコキラーとアクション、過剰な暴力表現、まさに彼の作風ドンピシャだと思う。

マイケル・J・フォックスといえば、明るくコミカルな作品が多いので、本作とのギャップが著しい。そのイメージと胸糞悪いストーリーとのギャップが吐き気を催すような空気を生んでいると私は感じる。キャスティングが作風に大きな影響を与えている顕著な例だと思う。

ショーン・ペンにネジの外れた権力者を演じさせたらピカ一。まったく受賞はしていないけど、彼が演じるミザーブ軍曹の正気と狂気の間を行き来する様子があってこその本作だと感じる。

女性が死亡した後の、隠蔽と復讐合戦がまたもや陰湿。内部告発者はその行いが正しかろうと何だろうと、非難を受けてしまうという理不尽は、洋の東西を問わず存在する。人類が次に越えなければならない壁といってもよいかも。それも含めた後味の悪さが本作の魅力。どっちに転ぶかわからない雰囲気もうまく作れていると思う。

ただ、残念なのが、誘拐した女性が瀕死の状態で逃げようとするシーン。山腹に作られた細い足場の上で展開するんだけど、前後から銃で撃つとかありえないよね。足場はRがついていて直線じゃにから大丈夫なんだよというかもしれないが、それでも、味方にあたる確率は低くないんだし、ありえないと思うわ。すごくおもしろかったので、この一点だけで私の心の中で駄作扱いとなってしまった。残念。
#最後の音楽は優秀だなぁ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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