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image0907.png公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:157分
監 督:リドリー・スコット
出 演: デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッティング・Jr.、ジョシュ・ブローリン、テッド・レヴィン、アーマンド・アサンテ、ジョン・オーティス、ジョン・ホークス、カーラ・グギーノ、RZA、ルビー・ディー、コモン、ライマリ・ナダル、ロジャー・グーンヴァー・スミス、マルコム・グッドウィン、ユル・ヴァスケス、リッチー・コスター、ワーナー・ミラー、アルバート・ジョーンズ、J・カイル・マンゼイ、ティップ・ハリス、ジョン・ポリト、ケイディー・ストリックランド、ロジャー・バート、リック・ヤン 他
受 賞:【2007年/第80回アカデミー賞】助演女優賞(ルビー・ディー)、美術賞(アーサー・マックス、Beth A. Rubino)
 【2007年/第65回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、男優賞[ドラマ](デンゼル・ワシントン)、監督賞(リドリー・スコット)
 【2007年/第61回英国アカデミー賞】作品賞、脚本賞(スティーヴン・ザイリアン)、作曲賞(マルク・ストライテンフェルト)、撮影賞(ハリス・サヴィデス)、編集賞(ピエトロ・スカリア)
 【2007年/第13回放送映画批評家協会賞】作品賞、歌曲賞(Anthony Hamilton“Do You Feel Me”)
 【2008年/第17回MTVムービー・アワード】男優賞(デンゼル・ワシントン)、悪役賞(デンゼル・ワシントン)
コピー:けもの道を行く実在の男たちの 容赦なき闘いの人生!

1968年、ニューヨーク。地元住民たちに慕われていた黒人ギャングのボス、バンピーが急死する。彼の右腕だったフランク・ルーカスは、自分の手でのし上がることを決意する。フランクは、ベトナムに駐留中の米軍兵士を仲間に引き入れ、大胆にもタイから軍用機を使って純度100パーセントのヘロインを直接輸入する。そのヘロインを“ブルー・マジック”の名で流通させ、これまでの麻薬市場を崩壊させ、一揆に麻薬王に君臨する。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツは、汚職のはびこる警察組織内で、潔癖を通していたため、かえって仲間から疎まれ孤立していた。私生活もうまく言っておらず、息子の養育権をめぐって係争中。そんな汚職とは無縁の姿が検察官の目にとまり、エセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて、ブルー・マジックの供給元を調査するうちに、フランクの存在に辿り着くのだったが…というストーリー。

デンゼル・ワシントン演じるフランクと、ラッセル・クロウ演じるロバーツ刑事は、終盤になるまで絡むことなく、ストーリーが進行する。一方は、ゴッドファーザーのようなギャングのお話で、もう片方は、アンタッチャブルのような刑事のお話。これが交互に描かれるのだが、個々の話はなかなか面白い。しかし、一向に絡みそうもない展開にだんだん飽きてくるのと、フランクを魅力的に描こうとしているものの所詮犯罪者ということで共感できないこと。それに、清廉潔白な刑事のはずなのに何故か共感しにくいロバーツ刑事のせいで、どっぷりと没頭することができない。

長いくせに、キャラクターの描き方が浅いのも気になる。ロバーツ刑事は、司法の道を目指しているという設定なのだが、それを目指す理由や、せっかく合格したの諦めるシーンなど、その“覚悟”がうまく描けておらず、中途半端で生きていない。彼に、強固なポリシーがあるように見えないのは、ラッセル・クロウの演技がマズいのかもしれない。ダークさが滲み出すぎているのかも。

そして、やっぱり“実話”が足枷になってしまったような気がする。フランクのクレバーなキャラクターが、むやみに家族をビジネスに参加させて、自分の首を絞めるような不自然なことに違和感を感じる。事実なのだから仕方がないのだろうが、デンゼル・ワシントンのキャラと合っていない。
一番、この話で表現したかったのは、二人が公権力側の腐敗を排除していった“奇跡”なんだとは思う。アメリカの公権力の腐敗っぷりに呆れるべきなのか、おそらく同じように腐敗しているのに表出せず、自浄しない日本の公権力を嘆くべきなのか。しかし、最後の展開は、それまでの流れからは唐突に収束しすぎる。事実は小説より奇なり…といってしまえばそれまでだが、観客を妙に冷めさせるのも事実。

二台俳優にリドリー・スコットと磐石の布陣のため、非常にハードルが上がってしまった(受賞の数はすごいんだけどね)。もちろん及第点は余裕で越えているが、せめてもう少し短くまとめて欲しかった。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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