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公開年:1973年
公開国:日本
時 間:104分
監 督:佐藤純彌
出 演:高倉健、プリ・バナイ、モセネ・ソーラビイ 他







とあるホテルに終結する某国秘密警察の幹部たち。彼らは、犯罪王ボアを殺害するための策を練っていた。ボアは海運業者を装い、裏で麻薬や武器の密輸を行う犯罪シンジケートのボスだったが、表舞台には一切出てこないため正体不明だった。ここのところ、ボアが人身売買にも手を染めており、イラン女性が被害にあっているという。万策尽きた某国秘密警察部長フラナガンは、殺し屋ゴルゴ13にボア殺害を依頼。合わせて、秘書のキャサリンを連絡係として任命する。翌朝、ゴルゴはテヘランへ向かうが、そこではボアの片腕である盲目の殺し屋ワルターが暗躍していた。一方、地元警察のアマン警部も、30名以上の女性行方不明事件の捜査にあたっていたが、実は彼の妻もボアに誘拐されており…というストーリー。

ゴルゴのモデルは高倉健だというから何の問題もないハズ。大体にして高倉健主演で!、オール海外ロケで!と要求したのは、さいとう・たかをだという。おまけに本作の脚本はさいとう・たかをと右腕のK・元美津によるもの。まさに本物の“ゴルゴ13”になるハズ。
だけど、“ハズ”終わってしまった。頭の中のイメージは絶対に面白くなると思っても、実写化したら何かおかしい…ていうことは多々ある。いや、実写化したときにおかしく感じないように作るという絶対必要な手間が存在するからこそ、“映画人”の存在意義があるわけで、多くの作家や漫画家やミュージシャン等がメガホンをとっても陳腐な作品にしかならない理由はそこにある。

根本的なストーリーはシンプルながらもゴルゴ13の王道的な内容。あとは格好よさを追及すればよいだけだったと思う。仮に映画脚本としていささか拙い部分があったとしても、そこは映画監督の力でどうにかすべき!というところなのだが、本作の監督は佐藤純彌だ。そう、『北京原人 Who are you?』の監督である。そりゃあ危ういデキになるだろう…。
アクションも、カット割り(これが結構ヒどい)が、全然恰好よくない。

たしかに海外オールロケで、キャストは高倉健以外は外国人。でも結局、全編日本語吹き替え。これが陳腐さを増幅すだけなく、シュールさまで醸し出している。

ただでさえ外国人の顔の区別がつきにくいのに、本作は中東系の人が多数でますます見分けにくい。おまけにストーリー上、ボアの影武者が多数でてくるという内容。どういう演出意図なのか不明だったのだが、キャサリンとボアの妻の顔が似ていて、同一人物?とか思っちゃう(違ったみたい)。

まあ、一つのネタとして観る分には愉しめると思うが、それでも終盤はダレてくる。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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