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公開年:2008年
公開国:日本
時 間:121分
監 督:押井守
出 演:菊池凛子、加瀬亮、谷原章介、山口愛、平川大輔、竹若拓磨、麦人、大塚芳忠、安藤麻吹、兵藤まこ、下野紘、藤田圭宣、長谷川歩、杉山大、水沢史絵、渡辺智美、望月健一、西尾由佳理、ひし美ゆり子、竹中直人、榊原良子、栗山千明 他
受 賞:【2008年/第32回日本アカデミー賞】アニメーション作品賞
“ショーとしての戦争”がビジネスとして成立する世界。戦争企業ロストック社に所属する戦闘機パイロット、カンナミはヨーロッパの前線基地ウリスに配属される。しかし、彼にはここに赴任する前の記憶がなく、自分が思春期の姿で成長を止め、戦士しない限り生き続ける“キルドレ”であることと、戦闘機の操縦法だけを覚えていた。やがてカンナミは、同じくキルドレで、かつてエース・パイロットだった司令官クサナギに惹かれていく。一方、戦況は、“ティーチャー”と呼ばれるラウテルン社のパイロットに翻弄され、日増しに厳しくなっていく…というストーリー。
“キルドレ”のようなデザイナーズチャイルド的な設定は、もう使い古されている(『ブレードランナー』しかり)ので、それだけの要素で引っ張り続けるというレベルの低いことはしないはず…と思っていたが、ほぼそのままで他の目をひくような要素はなかった。色々、押井守の彼なりの哲学で繰り広げられるのはかまわないが、ゲームマニアを揶揄してるようなところとか、いろいろ摘んで入れすぎて、ぼやけまくっている。思わせぶりな間がすごく目立つのだが、そういう“ぼやけ”を実は意味があるんだってばぁ、としたり顔で主張していうようで、若干腹立たしい。
元々アニメの登場人物っていうのは、子供っぽいものだから、僕達子供だもんといわれても、別に特別子供には見えない。タバコは吸うはSEXはするは、普通の大人にしか見えない。かといってもっと少年少女にしてしまうと問題があるんだろうけど。もしかして、大人と子供の違いって何?って問いかけているのかな?とも思ったけど、そういう意図でもないみたい。もう、なんだか深く考えるのをやめてしまった。
そこを考えるのをやめてしまったら、技術的な問題が目について目について。
本職声優じゃない俳優を起用することが批判されることがよくあるが、本作については、男優陣はまあまあ。しかし、肝心の菊池凛子のデキが非常に悪い。
さらに映像技術的な問題が。まず、誰でも気付くとおもうが、背景(構造物等)と人物の質感があまりにも差がありすぎて興醒めすること。いかにもCG的な背景といかにもアニメちっくな人物の差、という点についてはこんなもんだと思うのだが、人物の着色が平板すぎる。原画レベルで影の書き込みがしっかりできていないので、薄っぺら。
CG部分の表現も問題あり。大きな構造物は、白っぽく見える…という表現はフィギュアの着色なんかでよく言われることだが、これは元々、絵画の着色テクニック。本作では構造物の大きさに関係なく、全部同じような白いもやがかかっていて違和感を感じる(そこが、映画とゲームの差だと思う)。海外のCGはこんな違和感はとっくにクリアしているのに、日本ではまだこんなレベルである。もっと美術の根本を勉強したうえでCGを駆使してほしい。そういう技術者が増えてくれることを望む。そこに気付かなければ、アメリカ映画のCG技術には追いつけないと思う。
最終的にいうと、観た時間が勿体なかったと感じている。よほど押井ファンでなければ観なくてよいだろう。公開当時日テレが提灯番組で煽っていた内容が、非常にバカバカしく思い出される。
#コピーがつけられていないんだけど、この程度の映画でなにかっこつけてんだって、感じです。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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