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image0681.png公開年:1999年 
公開国:アメリカ
時 間:120分  
監 督:ピーター・カソヴィッツ
出 演:ロビン・ウィリアムズ、ボブ・バラバン、ハナ・テイラー・ゴードン、アーミン・ミューラー=スタール、リーヴ・シュレイバー 他
コピー:笑ってごらん、命をかけて。




第2次大戦中、ナチス占領下のポーランド・ゲットー。ある夜、元パン屋のジェイコブは、ドイツ軍司令部のにて、ソ連軍が400キロ先まで迫ってきているというラジオニュースを耳にする。翌日、この朗報をうっかり友人に教えてしまうと、またたく間にゲットー中に流れ出し、ジェイコブがラジオを持っているという嘘までも広まる。ラジオを持っていることがナチスに伝われば重罪に処されるのだが、ジェイコブの話が広まってから自殺する者がいなくなったことから、彼は、危険も顧みず、解放近しという嘘のニュースを伝え続け、ユダヤ人に生きる希望を芽生えさせていこうとする…というストーリー。

第二次大戦下のポーランド・ユダヤ人・ゲットー、これがテーマの映画はワンサカあるので、食傷ぎみという人も多いだろう。しかし、設定としては究極的に重いのに、よくもここまですっきり・さっぱりまとめ上げたものだと感心する。殺戮・迫害という状況は変わらないのだが、実にコミカルに進行し、他のゲットー映画とは、一味違う。ラストもそこそこの清涼感。受賞歴こそないが、そこそこの秀作といってよい(重いテーマを軽妙に仕上げられているのは、ロビン・ウイリアムスの力量によるところも大きいか)。

ストーリー以外でも、厳格な一神教のくせになにやらコックリさん的なことをやっていたり、だれかがイヤな発言をした時にみんなで唾を吐いて穢れを祓うみたいな行動をしたり、なにやら日本人にも共通する行動をとるので、なかなか面白いと感じるところがあった。

難点をいえば、テンポに緩急がないために、中盤あたりで若干疲れてくる(というか飽きてくる)。もうすこしメリハリを利かせるために、別のエピソードを入れるべきだったろう。そこが秀作と言い切れない、正面切ってお薦めできない理由ではある。ただ、最近、ガッカリな映画が続いていたせいか、本作でも充分満足した。

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