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公開年:1974年
公開国:日本
時 間:82分
監 督:坪島孝
出 演:目黒祐樹、田中邦衛、江崎英子、伊東四朗、天本英世、広瀬正一、鈴木和男、中庸介、人見明、江村高志、藤村有弘、E・H・エリック、夏樹レナ、安西マリア 他






孤児院出身で、盗みの天才だが女には弱いルパン三世。実は、フランスの怪盗ルパンの息子である二世が世界中に作った子供の一人。二世はルパン帝国を築き上げていたが、マカ・ローニ一家に潰されてしまい、子供たちも次々殺され、日本人を母に持つルパン三世が最後の生き残りとなっていた。ある日、ルパンは護送中の峰不二子に一目惚れ。彼女の脱走を手助けしたのはよいが、そのせいで銭形平次の子孫・銭形警部らにマークされてしまう。一方、ルパン帝国の残党で、帝国の再興を夢見る次元大介が、ルパン三世を捜していたのだ。次元はルパン一族直系であることを説明するも、ルパンは帝国の再興にはまたく興味を示さない。そんな中、不二子の入れ知恵で世界宝石展開催中の会場から大量の宝石を強奪する作戦を遂行するのだったが…というストーリー。

タイトルの“念力珍作戦”なるものは、シナリオ上登場しなかった。何か、すごい作戦がはじまるのかと思っていたのだが、まったく。へんてこな射光式土器をめぐっての騒動はあったが、別に念力的なものはない。
『ノストラダムスの大予言』の併映ってこともあって、なんとなくでつけたのかと。いやはや“ノストラダムスの大予言”とは懐かしい。むしろこっちを見てみたいのだが、DVDを借りようにも、国内ではDVD販売されてまへん。海外発売版は容易に入手可能という情報もあるが、買い方がよくわからん。閑話休題。

いかにも低予算で、添え物という真の意味でのB級作品だと思う。Wikipediaを見ると、原作を意識しないで自由に作った云々と書いてあったが、原作漫画のノリに近い仕上がりになっているのではなかろうか。スマン。原作マンガはほとんど読んだことがない。ショボい合成などの映像効果を用いて、マンガ的な表現を行っているというほうが正しいかな。
実にくだらない表現が満載だが、いい大人が低予算で真剣にふざけていると考えると、なかなか味がある。本気になれば、もうすこしギャグの間合いとかに工夫できると思うけど、野放図に編集しているとしか思えず雑、とにかく雑。でも、結果的にその雑さのせいで、笑えなくなってはいるだけど、クレイジーなノリの醸成には成功している(怪我の功名的な意味で)。

アニメの印象を引きずれば、そりゃあ田中邦衛の次元大介はありえないだろうが、本作の設定を考えれば別におかしくはないだろう。現在、ルパン三世の実写映画を作ろうとしているらしいが、峰不二子のようなグラマラス悪女役が見つからず苦戦しているとか。本作の江崎英子演じる峰不二子は、アニメの不二子には程遠く、全然グラマラスじゃないけど、妙な安っすい色気で誰でも手が出せそうな独特のキャラになっている。アニメに似せようとする意味はないって証明してくれている作品だと思う。もし、オリジナル色が出せないなら、実写化なんか止めるべきなのかもしれない。

是非モノで見るべき作品ではないし、コメディとしては三流だと思うけど、珍味。あくまで珍味。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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