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公開年:1988年
公開国:アメリカ
時 間:73分
監 督:ジョージ・スクリブナー
出 演:ベット・ミドラー、ジョーイ・ローレンス、ドム・デルイーズ、ビリー・ジョエル、リチャード・マリガン、ロスコー・リー・ブラウン、シェリル・リー・ラルフ、ドム・デルイーズ、トーリン・ブラック、カール・ウァイントローブ、ロバート・ロッジア、ナタリー・グレゴリー 他
ノミネート:【1988年/第46回ゴールデン・グローブ】 歌曲賞(“Why Should I Worry?”)




ペット屋で売れ残り、マンハッタンの片隅に捨てられた子猫。通りかかった野良犬のドジャーに、生き抜くコツを教えてやるといわれて付いていくが、ホットドッグ屋からソーセージを盗む片棒を担がされただけ。おまけに分け前も貰えなかったため、ドジャーを追跡。ドジャーと仲間たちが住みかにしている港の隠れ家に辿り着く。その隠れ家は、フェイギンという男の住処で、彼は借金取りのサイクスからの督促に苦しんでいた。犬たちは主人のために、小さな盗みを重ねていたが、集めてくるのはガラクタばかりで返済の足しにはならない。そんな中、2匹のドーベルマンを連れてサイクスがやって来て、「3日以内に金を返さないと命はない」と最後通告するのだった。ドーベルマンの顔を引っかいて抵抗した子猫は、犬たちの仲間になり、彼らの盗みに協力することになった。しかし、盗みを働こうとした車には、金持ちの家の娘ジェニーが乗っており、子猫を見つけると家に連れて行ってしまう。そして“オリバー”と名付け、飼いはじめるのだが…というストーリー。

『オリバー・ツイスト』を原作としているようだが、欧米では、純真な極貧の子供が金持ちの家に拾われ…というストーリーが多いような…。立身出世物語とは違うこの手のプロットに、個人的には魅力を感じない。まあ、金持ちが貧乏になって苦労する…という『小公女セーラ』とかのほうがまだピンとくる(いや、最終的には『オリバー・ツイスト』も実は…ってオチだから同じか)。
とはいえ、それほど直球で、『オリバー・ツイスト』って感じではないので、気にすることはないか…。まあ、子供向けアニメでエグい犯罪行為をやるわけにもいかないか。

ドジャーの吹き替えは、松崎しげる。80年代、積極的に役者としての仕事をしているけど、劇場アニメの吹き替えは先日観た『コブラ SPACE ADVENTURE』と本作くらいではなかろうか。一本調子でさすがにプロの声優のレベルには達しているとはいい難いが、非常に味のある声で、昨今のいっちょ噛みのタレント声優よりは遥かに優秀。もっと声優の仕事をしてもよいのでは?と思うが、ギャラに見合わないんだろうね。
#あ、他にも木の実ナナ、尾崎亜美と本作はなかなか豪華。

絵の線が荒くて、従来のディズニー作品とはイメージが異なる印象。低予算で少しリミテッドな感じかしら…なんて思っていたが、どうしてどうして。CGか?と見まごうほどによく動く。車の周囲をパーンする画など、おそらくフィルムから原画をおこしているのか、模型を角度を変えて見ながら描いたんだろう。今時の、適当にフレームワークで原画を描いてみました的ものとは、質というか他の絵との親和性が違う。こういう執着を感じられる仕事は、観ていて気持ちが良い。技術的には快作である。

ただ、ストーリー的に疑問なのが、フェイギンというダメ人間(というか半分犯罪者)を何であの犬たちは慕って尽くしているのか。ユニークで愛嬌のある5匹なので、悪い犬に描く気はないはず。そんな犬たちが、当たり屋をやっちゃうくらいなんだから、よっぽど恩義があるんだろう。『オリバー・ツイスト』では窃盗団の頭だからわかるんだけど、犬たちにやさしい…以外になにか過去のエピソードの説明場面がないと、ちょっと説得力に欠けるような。逆に、犬もフェイギンが犯罪者だとわかってくっついているっていう方に倒してもよい。
途中で話は、金持ちの女の子の誘拐に展開して、その辺はうやむやになちゃうんだけど、やっぱ、ベースのキャラ設定は明確じゃないとダメだよね。フェイギンの改心の意味が薄まっちゃってる。
まあ、難点はここだけなんだけど、このせいで、私はストーリーに入り込めなかったかも。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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