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公開年:2008年
公開国:日本
時 間:102分
監 督:内田けんじ
出 演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子、北見敏之、大石吾朗、奥田達士、尾上寛之、桃生亜希子、沼田爆、田村泰二郎、ムロツヨシ、佐藤佐吉、長江英和、山本龍二、久保和明、戯武尊、村岡希美、小林隆、斎藤歩、音尾琢真、中山祐一朗、森田ガンツ、吉武怜朗、五十嵐令子、山本圭、伊武雅刀 他
受 賞:【2008年/第51回ブルーリボン賞】助演男優賞(堺雅人「クライマーズ・ハイ」に対しても)
コピー:行方不明の友人、同級生を名乗る探偵、大人の放課後(アフタースクール)には何かが起きる!!笑って、驚いて、巻き込まれて、グッとくる。驚きエンターテインメント!
甘く見てるとダマされちゃいますよ
母校の中学校で教師をしている神野は、産気づいた幼馴染の木村の妻を病院に運ぶ。肝心の木村とは何故か連絡が取れずにいると、そこにちょうど、同級生に北沢と名乗る男がやってくる。北沢は、昨日撮影されたという若い女と車に乗り込む神野の写真を見せ、木村のことを探している追っているという。神野は、北沢の言うがまま木村の捜索を手伝わせられるのだったが…というストーリー。
そろそろ1時間が経過しようというところで大転回し、それが本作の醍醐味。この監督(脚本を書いているのも監督)が、騙しのテクニックに長けているのは認める。しかし、もう一枚、騙しの山がないといけないんじゃなかろうか。
ネタバレになって申し訳ないが、あれよあれよと巻き込まれただけの善良な市民でした…という小粒なオチに対して、見事にだまされたとスッキリ思える人はあまりいないだろう。
以下、完全にネタバレ注意。
①事件に巻き込まれた被害者?→②実は金の強奪を狙う加害者?→③警察の手先として動く小市民…という流れ。
もう一枚④があって、ニヤリという展開があるとか、せめて②と③が逆とかにしないと、観ている側はテンションの持って行き場がないだろう。
だって、実は計算ずくの行動で、善良な彼らが実は…という方向性を見させられたのに、実はちょっとしたきっかけで事件に巻き込まれて、警察の捜査に協力しているだけというのに、がっかりしないほうがおかしい。何が一番悪いかって、神野も木村も自分の頭は何一つ使っておらず、他者のいいなりだったという点。主人公が自律していないことを知って、がっかりしない訳が無い。
おまけに、オチの事件の真相までぼやっとしたままで終わるしね。
振り返ると、はじめの1時間くらいまではもっとシェイプすべきで、もう一展開…というのが無いもんだから、配分も悪くなっているのだ。この内容は80分くらいでまとめるのがちょうどいい分量。要するに材料不足。
#本当は最後に神野が北沢に言ったセリフを主張したいんだよね(その内容については私も強く同意する)。だから、もう少しそこを膨らませて欲しかったかな。
この展開を崩したくないならば、観客の目を笑いで誤魔化すしかなかったろうが、残念ながら笑いの場面は皆無である。この作品をコメディとカテゴライズしているサイトも散見されるのだが、本当にコメディだったらもっと評価できただろう(ゆるいサスペンスってところだよね)。笑う場面はどこなのか、教えて欲しいくらいだ。
…と文句ばっかりになってしまったが、小粒にまとまってしまったとはいえ、佳作なんだと思う。神野と同じように気のいい人たちは、最後のふわっとした感じで、満足できるはず。私のような性根のどこか曲がっている人は(笑)、どこか釈然としない思いに襲われるってことなんだろう。特段お薦めはしない。
#佐々木蔵之介と堺雅人って、役者としてのカテゴリが近いので、メリハリがないような…。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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