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image1279.png公開年:2007年 
公開国:アメリカ
時 間:112分
監 督:ジェイ・ラッセル
出 演:アレックス・エテル、エミリー・ワトソン、ベン・チャップリン、デヴィッド・モリッシー、ブライアン・コックス、マーシャル・ネイピア、ジョエル・トベック 他
コピー:ネス湖に眠った、ひとりぼっちの二人の想い “一枚の写真”に隠された、壮大な感動秘話



第二次大戦下のスコットランド。少年アンガスは、父が出征したあと、母・姉と3人で父の帰りを待っている。ある日アンガスは、ネス湖で青く光る不思議な石を見つけ、家に持ち帰ると、謎の生物が孵化する。アンガスはその生き物に“クルーソー”と名付け、内緒で育てるのだった。やがて、家が軍隊に接収されたが、軍人達に見つからないように、クルーソーを育て続ける。下働きにやってきた男から、ケルト人に古く伝わる“ウォーター・ホース”の伝説を聞き、クルーソーがそれであるとアンガスは、もう家で育てるのが難しくなるほど大きくなったクルーソーを仕方なくネス湖へ放すのだった。その後も周囲の大人たちの目を盗んでネス湖を訪れ、クルーソーと会い続けるのだったが…というストーリー。

原作者は『ベイブ』の作家。まさかこんなつまらない作品を映画化しようなんて思わないはずなので、おそらく映画化の段階で台無しにしてしまったんだろう。
『ショコラ』『シッピング・ニュース』の脚本家、『ロード・オブ・ ザ・リング』の映像スタッフでも、こうなってしまう。やはり映画というのは監督の強烈な個性が、すべてを左右するのだな…、映画っていうのは監督の創作物なのだな…、と改めて強く認識させられた作品。

元はスコットランドの伝説上のケルビーという幻獣がモチーフとのこと(ウィキペディアを見ちゃった)。でも、それって馬の姿で尾っぽが魚の尾で藻のたてがみとのこと(まさに幻獣という姿)。これをネス湖のネッシーと重ねたのが、本作の敗因なのでは?ネッシーといえば恐竜の生き残りか?という話があったわけで、本作に出てくる“クルーソー”も魚竜そのもの。しかし、尾びれの形状を見ると、恐竜や魚竜のたぐいではなく、現存生物とはまったく違う系統の生き物(あおの尾びれだと、6本足ということになる)。幻獣ならもっと幻獣らしい特徴をそなえればいいし、魚竜ならちゃんと魚竜にすればいい。この中途半端さが、どのレベルのファンタジーなのかをうやむやにして、観ている側の心構えを阻害していると思う。

舞台を第二次世界大戦下のイギリスにしたのはいいアイデアだと思う。切迫する状況でありながら、且つ物理的にはあまり戦火の影響をうけていない場所、つまり地獄と天国が共存する場所でだから。しかし、子供の成長物語を見せたいのか、戦争の愚かさを主張したいのか、純粋なファンタジーを見せたいのか。もちろんそれらを複合してもいいのだが、それも中途ハンパ。
特に、軍人に対する感情や、下働きに来た元軍人との感情に、いまいち統一感がないなど、母親が不可解な行動をすることが多く、キャラ設定が確立できていない模様。一番大事なのは、夫の死を息子に伝えられずにいるという設定なのだが、それがぼやけてしまっている。

細かいところが気にならなくなるくらいまで、かなり酔っ払ってしまえば、かなり愉しめる気もする。そんなレベル。あまりお薦めする気にはならない。

でも、いまいちノれない一番の理由は、日本に『ドラえもん のび太の恐竜』という名作があるからかもしれない。それに比較すると、ジャイアンほどの仲間もでてこないし、密猟者ほどのはっきりした悪役もいないものね(そう、結局、悪者的な感じで登場した軍人もうやむやだもんな)。ぼやけた感じがするのも、仕方ないよ。

#あんな勢いで潜ったら、人間の肺は破裂してしまうがな…




負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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