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image1102.png公開年:2006年 
公開国:アメリカ
時 間:135分
監 督:ナンシー・マイヤーズ
出 演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック、イーライ・ウォーラック 他
ノミネート:【2007年/第16回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ)
コピー:人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある


ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、別れた後も思わせぶりに接触してくる元恋人の行動に翻弄され続けている。さらにその元恋人が、社内の別の女性と突然の婚約宣言し、心の動揺はピークに。一方、ロスで映画予告編製作会社を経営するアマンダは、同棲相手の浮気が原因で別れることに。そんな2人は、インターネット住居交換サイトで出会い、休暇中だけ互いの家を交換することに。二人は普段の生活とまったく違う環境で2週間のクリスマス休暇をおくることに…というストーリー。

ロマンス系なので、鑑賞を後回しにして今に至ったのだが、もっと早く観れば良かったと思った。またまた、なんでこんなに評価されていないのか、実に不思議な作品。とてつもなくレベルの高い作品だと思うのだが…。先日、『P.S.アイラヴユー』を高く評価したけれど、あっさり超えた。1.5割増くらいの満足度。

とにかく、シナリオとして非常に優秀で、ある意味、基本に忠実というか教科書的とまで言えると思う(箇条書きにしちゃう)。
・別のシナリオが徐々に絡み合う(→交換サイトで出会い。まったく違う環境に置かれる。各々の住居の周辺での出会いで、ほとんどお互いを知らないながらもつながりができていく)。
・自然な伏線のセットアップと、忘れたころに的確に回収。
・魅力ある登場人物(アイリスの兄、脚本家のじいさん、そしてグラハムとマイルズ)。
・各々の問題を自分の変化で克服していく(恋愛感の変化というよりも人間観の変化といっていいくらい)。

アマンダ側に映画関係の登場人物が多いのだが、その中でも脚本家のじいさんアーサーと、映画音楽家のマイルズのキャラに注目。
劇中で脚本家のじいさんに、「月曜日に興行成績のランキングがニュースで発表されるような業界でいい作品ができるか!」と言わせ、さらにいいシナリオについて端々で語る。ここまで言わせておいて、この作品自体のシナリオがポンコツではお笑い種。自分でどんどんハードルを上げて、それを超えるようなシナリオをつくってやるぞ!という気概を感じる。そして実際に超えることができていると思う。
#まるで、シナリオ学校の生徒に「先生、いつもエラそうなこといってますけど、そんあ立派なシナリオかけるんすかぁ~?」とか言われて「何コラ。クソ。じゃあ、書いてやろうじゃねーか!」って感じで、セオリーに忠実に気合いれて書き上げたような。

音楽のほうも、劇中でマイルズがいい映画音楽はこうあるべき論を展開するのだが、そちらもその“べき論”に沿った音楽が、本作が当てられている。エンドロールの音楽を抵抗もなく聞く気になったのは久しぶりかも。

最後、ロンドンの大晦日でなんとなく大団円的な感じになるんだけど、決して諸々の問題が解決したわけではない、手放しの大団円じゃないところが、個人的には好き。毎回言うけど、ロマンス系の映画は好みじゃない。でも本作はラブロマンスの枠を超えて、立派な大人の成長物語にまで昇華していると思う。後半はかなりのシーンで、鳥肌が立つことが多かった。135分が短く感じるくらい、もうちょっと観ていたい気分になるほど。強く強く強くお薦めする。
#いくらお薦めしても、いまいち伝わらない作品だったりするんだけどね…

あ、いい忘れたけど、キャメロン・ディアスはものすごくキュートだし、ケイト・ウィンスレットがモサっとした感じをよく演じきれている。ステキ。




負けるな日本
 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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