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公開年:1975年
公開国:日本
時 間:153分
監 督:佐藤純弥
出 演:高倉健、山本圭、田中邦衛、織田あきら、郷えい治、宇津井健、千葉真一、小林稔侍、志村喬、永井智雄、中田博久、千葉治郎、志穂美悦子、渡辺文雄、竜雷太、丹波哲郎、鈴木瑞穂、青木義朗、黒部進、北大路欣也、川地民夫、林ゆたか、伊達三郎、山内明、多岐川裕美、露口茂、近藤宏、宇津宮雅代、藤田弓子、風見章子、渡辺耐子、高月忠、清水照夫、畑中猛重、宮地謙吾、佐川二郎、打越正八、仲原新二、日尾孝司、河合弦司、亀山達也、岩城滉一、中野力永、荘司肇、浅若芳太郎、佐藤晟也、青木卓司、山田光一、中条文秋、長岡義隆、田辺真三、山本みどり、十勝花子、須賀良、滝川潤、小田登枝恵、相川圭子、山浦栄、城春樹、津奈美里ん、横山あきお、松平純子、久地明、片山由美子、横山繁、佐藤信二、木村修、藤浩子 他
東京駅を出発した“ひかり109号”に爆弾を仕掛けているという脅迫電話が入る。爆弾は列車の速度が時速80キロ以下になると爆発するという。先行列車が事故により停止しているのを、巧みなポイント切り替えによって回避し、新幹線は速度を維持したまま南下していくが、終点は間近に迫りつつあり…というストーリー。
『スピード』の元ネタですな(『スピード』の脚本家は『暴走機関車』にインスパイアされたって言っているけど、一定時速を下回ると爆発するっていうギミックから勘案すると、どう考えても本作が元ネタだろうにね。くだらない言い訳だね)。
車に“自家用”って書いてたり、新幹線の計器のアナログ感とか、時代考証の資料としてみてもおもしろい。この古さが味になっていい雰囲気。爆弾の解除方法を知っている最後の犯人かもしれないのに、発砲しちゃうという乱暴さなんだけど、それも気にならないくらいの勢いと緊迫感がある。なにげに豪華俳優陣がカメオ出演していて、こんな使い方あり?っていうのも驚き。
北海道の田舎でSL貨物車を爆発させるシーンはなかなかスゴイ。今では絶対こんなロケはできないよなーっ、スゲーって思ったけど、やっぱり国鉄は協力してくれなくって、隠し撮り(?そんなのあり?)とか、走行する新幹線はミニチュアだそうだ。でも、0系車両自体がおもちゃみたいだから、そのようには見えない。
『スピード』のように単純なストーリーじゃなくって、犯人側の手順も決して順調ではなくって、それによる両陣営のせめぎ合いが、先の読めなさに繋がって非常におもしろい。
なんで犯行に至ったのかというバックボーンもしっかりしている。犯人が社会的敗北者だったりするので、不況の今こそ(というか不況とみんなが思い込んでるだけな気もするけど)是非リメイクしてほしいとは思うけれど、今作ったとしたら逆に陳腐なものしかできない気がする。いろいろな困難を跳ね除けた時こそ、エネルギーが発揮されるといういい例だね。
くだらない質問をする記者の様子は現在も変わらない。だれかが責任をとって早急に俺を安心させてくれ!という気持ちを抑えることができずに、会見している人をもっともらしいことをいって責めるという、ジャーナリストとして腹の決まっていない、何をすべきか整理もできていない、クソみたいな行為は、最近もよく見る光景。
TVのコメンテーターやネットでしたり顔で不安をあおってるだけの馬鹿どもは、この作品を観て、今、現場を責めるべきかどうか、自分の行動をよく考えるといい。
#言ってもしょうがないことをTVで言っているのは、60歳前後の段階世代ばっかりだな。ダメ世代。ただ、今なら乗客の反応は、もっと冷静かもしれないな。
どこが決定的に素晴らしい!っていうわけじゃないんだが、何本もの細い川が、うねって絡まって一本の大河になったような、有無を言わせない迫力がある。日本映画史に燦然と輝く一本。もし未見の人がいたなら是非おすすめ。傑作だと思う。へんなハリウッド映画やら最近のアイドル映画まがいの作品をみるくらいなら、これを観ろ!って感じ。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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