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公開年:2002年
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出 演:ジェレミー・ノーザム、ルーシー・リュー、ナイジェル・ベネット、ティモシー・ウェッバー、デビッド・ヒューレット、アン・マリー・シェフラー、マシュー・シャープ、ネルソン・タインズ 他
コピー:「CUBE」の異常天才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が仕掛ける5700秒の記憶の迷宮
今度の迷宮(キューブ)は記憶の中
結婚にも仕事にも行き詰まった平凡な会社員モーガンはついに会社を辞め、刺激を求めて産業スパイとなる。任務を成功させるごとに自信を付けていったが、同時に、激しい頭痛と奇妙なフラッシュバックに見舞われるようになった。そんな時、謎めいた女性リタが現われ、モーガンに驚くべき事実を伝えるのだったが…というストーリー。
記憶にあるシーンが、『カンパニー・マン』だったか『バリスティック』だったか思い出せなかったので、とりあえず『カンパニー・マン』を観てみた。ようするにルーシー・リューつながりで記憶が混同しちゃったわけだ。
記憶にあったシーンというのは、へんな施設が土の中から出てくるシーン。結果から言うと、『カンパニー・マン』のシーンだった。
『ファイト・クラブ』が好きな私は、本作もなかなか好きな部類の1本だ。まあ、本作も、21世紀入りたてくらいに横行した、「自分はだれ?系」とか、「実は犯人は自分系」のうちの一本ではあるのだが、なかなか特異な仕掛けがあってよいと思う。ストーリーが好きというよりも、ノリが好きといったほうが正確かもしれない。
でも、褒められるのも8割くらいまでだ。結果からいうと残りの2割で、ぎりぎりA級の範疇に留まれたかもしれないところを、ごろごろと滑落してB級になってしまった、残念な作品である(同監督の『CUBE』くらいになれたかもしれないのに)。ダメになった理由は、結構明白。オチがピンとこないからだ。
まず、主人公の正体が、伝説のスパイとも言ってたり、ハイレベルな技術者とも取れたり(なにやらデジコープに技術を売ったといっているので)、人物像がよくわからない。
最後のオチで、実はリタに関する情報を消去することが目的だった…となっていたが、彼女がなんで狙われたのか、経緯はわからず仕舞い。主人公の正体すらもぼんやりしているくらいだから、リタが狙われるような立場の人間なのかどうかも当然ぼんやり。だから、そこまでしてもやらないといけない理由が腑に落ちず、ひっくるめて映画全体も腑に落ちなくなってしまういう、負の連鎖。
そのあたりをきっちり説明せずに、「愛ゆえに」みたいな空気でごまかそうとして、ごまかしきれなかった、はずかしいラストともいえる。
もうひとつ難点がある。あとで調べたら、設定は近未来らしいのだが、私はまったくそれに気付かず、ずっと現代の設定だと思っていた。だって、明確に近未来を感じさせるツールは出てこないから。最後に出てくる施設は、「CUBE」の監督っぽさを感じさせてくれるけど、現代SFだっていわれればそれで通用するレベルだし。設定の練りが甘かったということだろう。
まあ、ジャンルとして好きだからかもしれないが、私的には及第点といってよいかも(崖落ちしてるといってるクセにね)。軽いSFチックな作品が観てみたくなった人には、お薦めする。
#余談だが、本作もなかなかいい邦題をつけている。CYPHERよりは日本人にはしっくりくる。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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