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公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:104分
監 督:ピトフ
出 演:ハル・ベリー、ベンジャミン・ブラッド、ランベール・ウィルソン、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、アレックス・ボースタイン、マイケル・マッシー、バイロン・マン 他
受 賞:【2004年/第25回ラジー賞】ワースト作品賞、ワースト主演女優賞(ハル・ベリー)、ワースト監督賞(ピトフ)、ワースト脚本賞(テレサ・レベック、ジョン・ブランカトー、マイケル・フェリス、ジョン・ロジャース)
コピー:すべての女には野生の猫が棲む
巨大な化粧品会社でデザイナーとして働くペイシェンス・フィリップスは、自社が恐ろしい副作用のある老化防止クリームを発売しようとしていることを知ってしまい、秘密保持のために殺されてしまう。しかしその瞬間、彼女は超人的な猫の能力を有したキャットウーマンとして生まれ変わり…というストーリー。
ご覧の通り、受賞しているのはゴールデン・ラズベリー賞だけで、ダメ作品そうなのに、なぜ、今になってこれを見たのか。
じつは、ラジー賞に不満があるのだ。この賞は、最低の映画に賞を与えるいう冗談企画なのだが、要するにけなしているわけである。で、過去のラジー賞の受賞歴を見てほしい(ネットで検索して)。“今回の受賞者なし”という年は一度もない。
褒める分にはどうでもよいのだが、人をけなす場合というのは、いくら冗談といっても、明確な基準と確信をもってなされるべきだ。さらにその基準は決して低くてはいけないし、ノミネートされたものがワーストの基準に達していなければ選出する必要はなく“受賞者なし”としなければいけないと私は考える。でも、毎回かならずワーストが選出されているのだ。つまり、ノミネートされた映画5本が全部60点だったとしても、むりやりワーストを1本選ぶシステムなのだ。この姿勢は人間としておかしくないだろうか。こんな選出方法だから、中には、確かにワーストというものがあるが、それほどか?というものもある。
で、本作を観てみたわけである。私の評価をいえば、確かに脚本はワーストである。山場も緊迫感も感情を揺り動かす仕掛けも何も無い。しかし、ハル・ベリーの演技と監督の演出については、もちろん良い評価はできないが、ワーストとあげつらうほどのものではない。
これは、チョコレートでオスカーを獲り、X-MENでSFもいけることが判り、且つあのバットマンのサブキャラがメインになるということで、世の中が勝手に期待値を上げ、それが裏切られただけのこと。絶対評価としてワーストなわけではないだろう。こんな相対的な評価で、人をワースト呼ばわりする評論家の神経が私には理解できない。
そこまで悪いとは思っていないから、ハル・ベリー本人もラジー賞の授賞式に出席したのだと私は思っている(ニュースになったよね)。ここでラジー賞が廃止なったり、方向性が変わったりすれば、かっこよかったと思うのだが、おなじノリでダラダラ続いているのはご存知のとおり。
で、本作を薦めるか?と聞かれれば、薦めない(笑)。上述したとおり、脚本はびっくりするくらい平坦で、お湯で4倍に薄めた、カップヌードルを食べさせられた感じ。逆に、観ていただいて、その味を共感していただけると、うれしいかもしれない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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