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image1428.png公開年:1976年 
公開国:日本
時 間:120分  
監 督:長谷川和彦
出 演:水谷豊、内田良平、市原悦子、原田美枝子、白川和子、江藤潤、桃井かおり、地井武男、高山千草、三戸部ス 他





実際の事件をもとに描かれた短編小説を映画化した作品。不確かな理由で両親を殺害してしまった青年の破滅への道を描いたストーリー。

TSUTAYAのポップの謳い文句を見て、おもしろろそうに思えたので素直に借りてしまったのだが、結論から言うと、さほど面白くなかった。

あくまで予想なのだが、本作は複数人の合議をもとにして、その決定事項をすべて盛り込んでいるのではないかと思える。
たとえば、こんな感じ。
若い監督のほかに、キャリアのあるスタッフが多数いて、ストーリーや演出方法について、繰り返し打ち合わせが行われる。こんな設定はどう?こんなセリフは??こんなエピソードをいれてみたら?こんな演技をさせてみたらおもしろいんじゃないか?いいですねーそれ。みたいにホワイトボードには、アイデアがいっぱい。先輩スタッフの意見なので、監督も脚本家も盛り込まないわけにはいかない。そんで、全部とりあえず撮ってもみる。本当ならばその後、編集の段階で増長だったり流れを阻害するようだったら、スパっと切るのだが、先輩の手前切れない。
その結果がこの作品。むやみに長々としていたり取ってつけたようなシーンが多いし、流れ的に意味のなさそうな演出などの詰め合わせに見える。そして、どの部分に焦点を当てたいのかよくわからなくなり、個々のシーンは破天荒だけれども、全体的にはぼやーんとした、残念な仕上がりになってしまった。公開時はさらに長かったというのだから、観ているほうはけっこううんざりしたのではないだろうか。

で、全体がぼやーんとしたために、相対的に魅力的に浮かび上がってしまうのが、原田美枝子の容姿。結局、本作で得をしたのは彼女だけかもしれない(水谷豊や市原悦子の演技は鬼気迫るものがあるのだが、ちょっとやりすぎで気持ち悪いレベルまで到達している)。

同じ日本の実在犯罪モノである『復讐するは我にあり』に比べると、かなり落ちるので、お薦めしません。

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