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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:118分
監 督:アレン・ヒューズ、アルバート・ヒューズ
出 演:デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、ミラ・クニス、レイ・スティーヴンソン、ジェニファー・ビールス、フランシス・デ・ラ・トゥーア、マイケル・ガンボン、トム・ウェイツ、エヴァン・ジョーンズ、ジョー・ピングー、クリス・ブラウニング、リチャード・セトロン、ラティーフ・クラウダー、マルコム・マクダウェル 他
コピー: 運べ、西へ。世界に残るたった一冊の本を──。
核で滅びた世界。イーライはアメリカ大陸の荒野を本を運んで西に向かって歩き続けていた。彼は、その本を求めて近づこうとする者を容赦なく殺していく。道中、カーネギーという男が独裁的に支配する町に立ち寄ったが、カーネギーは、ある本をずっと探しており、その本があれば世界を支配できると考えていた。そして、イーライが持っている本が、探している本だと感付くのだったが…というストーリー。
いきなりネタバレ注意。
んー。アクションは『アフロサムライ』で根本プロットは『アイ・アム・レジェンド』って感じ。核戦争後の崩壊した世界で…みたいな映画は腐るほどあるので、既視感がものすごくある。それを超えるだけの何かがあるのか無いのか。そこがすべてといえる。
始めは宗教に批判的なノリなのかと思って好意的に観ていたのだが、逆に宗教の尊さを語りたいのが見えてくると、いささかテンションが下がる。文明を滅ぼしたのは“宗教”だけど、文明が壊滅した後に人類を救うのも、やっぱり“宗教”だってこと?それもキリスト教って、正直、なんだかなぁ…という印象。
イーライってのは、旧約聖書に出てくるエリヤのことかな。旧約聖書にはありがちだけど、預言者といえども、結構さくさくと大量殺人はするし、ウィキペディアに載ってる宗教画でも聖書を持ってるくらいなので、ある意味、正しい描写の宗教説話とも言える。キリスト教的価値観がしっくりくる人にはたまらないとは思うのだが、私にはさっぱり響かなかった。
イラーイは「道を逸れるな」と何度もつぶやきながら悪事を見過ごす。一見すると聖書を運ぶことに集中しろって言ってるように見えるけど、実は逆で、聖書を守ることばかりじゃなくて、人のために尽くさないと…と自分を説得してるんだよね?だよね?って、誰かに確認したくなる点が実に多い。色々、ミスリードを仕掛けてるようなのだが、この作品は判りにくい。根本的に“本を運ぶ”というのが啓示によるものだってことすら判りにくい。判りにくさの最たる点は、イーライは座頭市状態なの?って部分。でも、『シックス・センス』の時のように、「ああ!そういうことぉ?」っていう驚きも薄いし、もう一回観ようって気にもならず、映画自体の力の無さを表していると思う。
キリスト教に詳しいか否か。それが、本作をおもしろい!深い!と感じるかどうかの境目。しかし、邦題は“THE BOOK OF ELI”ではなく“ザ・ウォーカー”。配給会社は、大半の日本人には判るはずが無いと判断しているわけだ。コレが答えかな。
お薦めできないわけではないが、多くの人がふわっと観終えることになるだろう。旧作になるのを待ってからで十分だと思う。
#食料が極端に少ない世界なのに、けっこうみんなムチムチなのが、どうかと思うけどね…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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