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公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:85分
監 督:サイモン・ブランド
出 演:ジム・カヴィーゼル、ジェームズ・カヴィーゼル、グレッグ・キニア、ブリジット・モイナハン、ジョー・パントリアーノ、バリー・ペッパー、ジム・カヴィーゼル 他
コピー:俺が誰なら、生き抜ける記憶を失った5人の男たち──誰が誘拐犯で、誰が人質なのか?
工場で目が覚めた5人の男たちは、全員記憶を失っていた。わずかな手がかりから2人が誘拐された人質で、残る3人が犯人であるらしい。誰もが疑心暗鬼になる中、誘拐犯のボスから日没までに戻ってくるという電話が。お互いの正体がわからないまま、とりあえず協力して脱出を試みるが、各々、曖昧ながらも断片的な記憶が蘇り、彼らの混乱に拍車が掛かっていく…というストーリー。
いきなりネタバレ
『ソウ』と『メメント』と『レザボアドッグス』を足して7で割ったような作品。観た人の9割9分が冒頭で『ソウ』を思い出し、あくまでシャレなのかと思いきや普通に始まるという、こっちが赤面してしまうような脚本。
密閉された空間でガスを嗅いでしまい全員の記憶がなくなるという、都合の良いガスありきのお話なのだが、まあ、いくらなんでもそれなりに説得力のある説明があるのだろうと思っていたら、そういうガスが都合よくありましたという、そのままの内容で、さらに赤面。
なんとなく強引に2対3の構図らしいという設定になって、しばらくは、誰が2で誰が3なのか…と、断片的なヒントが判るたびに、めまぐるしく体制が変わるおもしろさが展開されるのだろうとおもったら、小競り合いはするものの結局みんなで協力して脱出を試みちゃうという展開で、またまた赤面。
さすがにこれじゃ成立しないと思ったのか、ボスが到着してからは、自分が悪者なのか良い者なのかという軸にシフト。最後までそれが続く。
確かに最後の展開は読めなかったことは認めるけれど、ここまでふらふらしまくると、実は宇宙人でしたって言われても、ああそうですかって言いたくなるレベル。こういう話は、ラストに向けて集約しつつ骨太になっていかないとだめだと思うんだけどな。
都合のよいガスもそうなんだけど、コインロッカーの底に穴なんて仕掛けとか、電話線を切っちゃうとか、設定の構図を守るために無理な(というか陳腐な)展開のオンパレードになってる。実はわたし、社長と潜入捜査官と、手錠の人の正体はわかったけど、最後になっても残りの二人はぼんやりしかわからない状態。もうちょっと肝心の人間模様とか謎解きをしっかり描いてほしかった。
駄作というか非常に未熟な作品である。キャリアのある脚本家のヘルプが必要だったのではなかろうか。この監督も脚本家も次のチャンスが与えられるかどうか微妙である。お薦めはもちろんしない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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