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image1554.png公開年:2009年 
公開国:アメリカ
時 間:150分
監 督:マイケル・ベイ
出 演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タートゥーロ、レイン・ウィルソン、イザベル・ルーカス、アメリカ・オリーヴォ、マシュー・マースデン、サマンサ・スミス、グレン・モーシャワー、ケヴィン・ダン、ジュリー・ホワイト、ジャレブ・ドープレイズ、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー 他
受 賞:【2009年/第30回ラジー賞】ワースト作品賞、ワースト監督賞(マイケル・ベイ)、ワースト脚本賞(アーレン・クルーガー、ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン)

ノミネート:【2009年/第82回アカデミー賞】音響賞[調整](Greg P. Russell、Gary Summers、Geoffrey Patterson)
【2010年/第19回MTVムービー・アワード】トンデモ・シーン賞(イザベル・ルーカス)
【2009年/第30回ラジー賞】ワースト助演女優賞(ジュリー・ホワイト)、ワースト・スクリーン・カップル賞(シャイア・ラブーフとミーガン・フォックスあるいはトランスフォーマーたち)、ワースト・リメイク・続編賞
コピー:新たなるトランスフォーム<変身>はリベンジから始まる

前作から2年。トランスフォーマーのオートボットとディセプティコンの戦いに巻き込まれたサムも大学生となり、恋人ミカエラとも離れて暮らすことに。一方、政府はディセプティコンと戦った兵士たちとオートボットによる精鋭部隊“NEST”を組織し、世界に散らばるディセプティコンの残党を掃討していた。ある日、サムは、あらゆる金属物をトランスフォーマー化するパワーを持ち、前回の戦いでトランスフォーマー同士の争いの原因となった“キューブ”のかけらを発見する。サムがキューブに接触すると、封印されていたとある情報がサムの脳に流れ込み、またもやトランスフォーマーの戦いに関係することになり…というストーリー。

ラジー賞の受賞オンパレードなので、どれだけポンコツ映画なのかと思っていたが、なにがワーストなんだか意味がわからない。別にそんなにあげつらって批判するようなデキだろうか。これがワーストなら、世の中の映画の半分はワーストだろう。選定基準はいったいなんなんだろうか。

ラジー賞というのは、2004年の『キャットウーマン』で、受賞会場にハル・ベリーが登場したところで、存在価値を失ったんだろうな。前にも書いたかもしれないけど、米アカデミー賞というのは、映画業界の人々の励みになるように評価してあげる賞なので、仮にその年に大した映画がなかったとしても、どれかに賞が与えられる。誰かを励ます目的なのだからそれでいいのだ。じゃあラジー賞の目的はなにか。結局は誰かをバカにしたいだけの賞である。それが証拠に過去において主要な賞において該当者なしという年はない。とにかく毎年誰かを貶めないと気が済まないという気の触れた賞であり、映画界の発展のためなどに存在する賞ではないと断言しよう。まだ、それなりに「たしかに駄作…」というものが選ばれているうちはいいが、バカにするのも微妙で笑えもしなくなったら、もうおしまいだろう。私はもう、ラジー賞の自主的な幕引きを勧めたい。

閑話休題。前作ではオプティマスの顔が、妙に面長ぎみでブサイクだったのだが、本作ではいくらか修正されている(私のように感じた人がやっぱりいたんだろう)。まあ、顔だけじゃなく、トランスフォーマーの変形後のフォルムも、元のマシンとの整合性を考えてなのか、いまいちアンバランスだったのだが、それもいくらか格好がよくなっている。しかし、分解されたパーツが細かすぎて映画版での玩具展開はかなり難しい。アニメもはじまって、子供はそっちを見ればいいってことなのか(実際、アニメ版のおもちゃはたくさん発売されている)。
子供への配慮という点では、それが放棄されている部分はもっとある。アクションの過激さにせよ(人間同士だったらかなりエグい)、ラブシーンにせよ、薬物問題にせよ。

特に、大麻の話は、一体どうなってるのか?『恋するベーカリー』でも同様にハイになって愉快に見えるシーンがあるのだが、タバコの規制には目くじらをたてておいて、こっちはOKって、そのバランス感覚ってなんなんだか。最近カリフォルニアの大麻解禁の住民投票があったが、それと微妙にリンクしていてちょっと気持ち悪い。アメリカのリベラル派には、そういう動きがあるのか?これって映画界のモラル腐敗の予兆なのでは?非常に心配。

もう、実際の戦争シーンでは、あまりに現実的すぎて興奮することができないが、こうやってロボットで誤魔化してしまえば、多少過激に表現したとしても問題ない…という姿勢が良いか悪いかの判断は、あえて脇に置くとして、とにかく純粋なロボットアクション物として充分愉しめる。そこはさすがマイケル・ベイだと思う。それなりの娯楽作に仕上げている。
昨日の『アイアンマン2』もそうだけど、元はマンガやアニメなんだから、そんな高尚なものを期待してもしかたないでしょ。ね。前作のセクター7の敵役のキャラが後半出てきて、どんな人物だったか思い出せなかったけど、別に『1』を見返す気なんかおきないものね。そのレベルだよ。

ただ、もう一回言うが、意外に子供向けではないので、それなりに物事のわかる、小学校高学年・中学生に見せるかどうかは、親が責任をもって判断してほうがよいかと。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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