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GoodByeLenin.Png公開年:2003年  
公開国:ドイツ
時 間:121分  
監 督:ヴォルフガング・ベッカー
出 演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース、マリア・シモン、チュルパン・ハマートヴァ、フロリアン・ルーカス  他
受 賞:【2003年/第53回ベルリン国際映画祭】ヨーロピアンフィルム賞 (ヴォルフガング・ベッカー)
【2002年/第37回ヨーロッパ映画賞】作品賞、男優賞(ダニエル・ブリュール)、脚本賞(ベルント・リヒテンベルグ)、観客賞[監督賞](ヴォルフガング・ベッカー)、観客賞[男優賞](ダニエル・ブリュール)、観客賞[女優賞](カトリーン・ザース)
【2003年/第29回セザール賞】EU[欧州連合]作品賞(ヴォルフガング・ベッカー)
コピー:時代は変わっても、心は変わらない。

1989年、東ベルリン。バリバリの社会主義者の母が心臓発作後に昏睡状態になるが、その間に東西ドイツが統一。意識を取り戻した母が再びショックを受けないよう、息子は消滅前の東ドイツを必死に見せ続けるようと奮闘する…というストーリー。

おしい。実におしい。あとちょっと何とかすれば、名作なんだが。とにかくおしい。それが、本作を見ての感想だ。

ネタバレになってしまうが、遠慮せずに苦情をいうと、、、、
お母さんが全然瀕死に見えないので、ウソをつくメリットがまったく感じられず、すぐに本当のことをいったほうがよいのでは?と思わざるを得ない。だから、主人公に共感できないし、それが滑稽だとも思えない。こりゃ、たしかにウソをついたほうがいいかも…を思わせるような状態をつくらないといけない。
主人公の年齢をもうちょっと下にしたり、協力してくれる人たちが、もっとユニークな変人たちだったりすると、さらに、効果的だったかもしれないし、むしろ泣ける演出になったかも。とにかく、観ている方がそのウソを応援したくなるようにしなくては。

また、統一間もないのに、東ドイツの品物を探すのにそこまで苦労するものか。ピクルスのビンをこの映画のアイコンにしたかったのかもしれないが、失敗している。
部屋を偽装するときのテケテケも、稚拙すぎるし、ちょこちょこうっとしい演出が挿入されるのも気になる。母親の貯金がパーになるくだりは、必要だっただろうか?どういう目的で挿入したのだろう。なんで家具がいつまでも家の前にあるかも、よくわからないし。とにかく、設定の練り上げが甘い。

一番残念だったのは、はじめはお母さんのためだったのに、途中から自分のためになっている…という部分に、あまり焦点が当たっていないこと。もっとクローズアップすべきだ。むしろ、この映画の主テーマに据えてもいいくらいで、母親は気付いているのに、だまされているフリをしなくてはと、いつのまにか立場が逆転…的な展開を明確にしないと。

いやはや、なんとも残念。すごくいいところに目をつけたのに、映画のテクニックが追いついていない悲劇。是非とも、イギリスかどこかで、もっとコメディのツボを心得ている監督にリメイクしてもらいたい。

結構けなしてしまったが、なんだかんだ最後の20分くらいで、まとめあげているので、決して駄作ではない。皆さんも、私と同じように、凡作になってしまった残念さを噛みしめてみるといいだろう。

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