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image0794.png公開年:1993年 
公開国:アメリカ
時 間:108分  
監 督:ビル・デューク
出 演:ウーピー・ゴールドバーグ、マギー・スミス、キャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナ、メアリー・ウィックス、バーナード・ヒューズ、ジェームズ・コバーン、ローリン・ヒル、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、アラナ・ユーバック 他
ノミネート:【1994年/第3回MTVムービー・アワード】コメディ演技賞(ウーピー・ゴールドバーグ)


セント・キャスリン修道院のシスターたちは、社会奉仕として高校で指導をしているが、タチの悪い生徒ばかりでお手上げ状態に。そこで、修道院長は今やラスベガスのシンガーとして忙しいデロリスに学校の指導の手助けを懇願。その学校がデロリスの母校であったことと、ほかでもない修道院長の頼みということで断ることができず、音楽担当として着任したが、思っていた以上に生徒たちの態度は悪く、さすがのデロリスも諦めかける。しかし、そんな中、偶然に学校の閉鎖話を聞いてしまうが、閉鎖を取りやめさせるためには、なにか目立った成果を上げなければいけない。そこで、デロリスは聖歌隊の結成し、コンテストで優勝することで、学校の閉鎖を防ごうとするが…というストーリー。

続いて『2』を観る。

昨今、惰性で『3』までつくってしまい失敗するパターンが目白押しだし、それどころか続編決定の段階で、『3』まで作ることが決定している場合も多々(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』方式が成功の方程式と勘違いしてるんじゃなかろうか、と呆れることも)。
どういう理由があったかはしらないが、勇み足で『3』を作らなかったことが、『SISTER ACT』自体が長く評価・支持される一つの要因かも。

正直、導入部には続編故のストーリー的な無理がある。“SISTER ACT”っていうタイトルだから、デロリスを無理やり修道士系の学校で指導するSISTERにするわけだが、その“ACT”は本作の主軸ではないし、SISTERでなければいけないわけでもない。脚本にも無理がある。ローリン・ヒル演じるリタと母親との軋轢も、無理やり進路の問題にすり替わっているが、学校の窮状を救うためと説明するればどうにもなるだろうし、第一、勉強しろ勉強しろって言われても、今その勉強するための学校がなくなろうって状況なのに。冷静に考えたら、頭がおかしくなるようなトンチンカンな話なのだ。
その後の展開も凡庸で、イマイチな続編のレッテルを貼られる寸前なのだが、ローリン・ヒルの歌声にギリギリで救われている。はじめて観たとき(大昔だが)、彼女の歌声に驚愕したのを覚えている。

とにかく、設定や脚本のウィークポイントを補うように、楽曲への力の入れようはものすごく、気持ちのよい青春音楽映画に仕上がっている(実は、私、サントラ買っちゃっている)。ベタベタだとわかっていても、コンテストシーンは鳥肌が立ってしまう。
残念ながら『1』ほど、手放しで傑作とは言えないけれど、『1』『2』ワンセットで気持ちよく見ることが出来る良作といえる。両方とも短めなので、どうせ観るならワンセットで…とお薦めする。

#ただ、びっくりするのだが、DVDの日本語吹替えでは、このローリン・ヒルの歌まで吹替えちゃっている。勇気があるっていうのか、良い悪いのセンスがめちゃくちゃというか、呆れるしかない。
 

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