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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:ケヴィン・リマ
出 演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、エイミー・アダムス、スーザン・サランドン、ジェームズ マースデン、レイチェル・カヴィ 他
ノミネート:【2007年/第80回アカデミー賞】歌曲賞(アラン・メンケン:“Happy Working Song”、アラン・メンケン&スティーヴン・シュワルツ:“So Close”、アラン・メンケン&スティーヴン・シュワルツ:“That's How You Know”)
コピー:それは、ディズニー史上最も“アリエナイ”魔法。
魔法の王国アンダレーシアに暮らすプリンセス・ジゼルは、エドワード王子と運命的な出会いして、結婚することに。だが、彼らの結婚によって王位を手放すことになるナリッサ女王は心穏やかではない。彼女の正体は実は魔女で、結婚式当日、老婆に化けたナリッサ女王はジゼルに近づき、彼女を井戸に突き落とす。ジゼルが辿り着いた場所は、現実の世界、現代のニューヨーク。ジゼルは人々にに助けを求めるが誰も手を差し伸べてくれず、途方に暮れていたが、バツイチの離婚弁護士ロバートとその娘モーガンに救われて…というストーリー。
連日の、家族のDVD鑑賞への便乗。
これをおもしろいと思うか否かは年代によって差があるだろう。
アニメのおとぎばなしの世界から現実の世界にやってきて、繰り広げられる騒動を「わ~、おもしろい」と純粋に思える要素と、いくらおとぎばなしのヒロインでもちょっとウザくていらいらするという要素、この2つを天秤にかけてどちらが勝つか…ということである。
おそらく、おじさんおばさん世代は、後者が勝つだろう。こういうトンチキでウザい人間は、実社会でもたまにいて、そういうヤツらにイライラした経験を、多かれ少なかれもっているはずで、それはリアルな経験に基づく感情なので、払拭しがたい。
それに、シナリオも練りがあまい。“このアニメの世界からお姫様が現実にとびだして騒動をおこす”という着想はものすごく素晴らしい。現代の映像技術のレベルから観ても、無理なく作れる適度な内容だと思う。しかし、結局、その素晴らしい着想に甘んじて、その他の詳細な作りこみがゆるゆる。あまりにも展開が読めすぎる。まあ、弁護士とお姫様がくっつくのが読めるのは当然にしても、カーテンで服を作ったところで後々現実世界でそういう商売をするんだな…と読めるし、ああ、ふられた物同士でくっつくんだな…とか、アニメの世界にいっちゃうんだろうな…とか、まあ、大抵の人が読めてしまい、さらにそれがヒネることもなくそのまま繰り広げられる(ちょっとヒネろうよ)。さらに、ラストのリスの重みで…ってところが伏線がわかりにくいのがいい例だが、わかりにく演出も多々ある。
本作は、素晴らしい発想に溺れ、それだけで満足して台無しにしてしまった悪い例として、後の映画人は、臥薪嘗胆、戒めとすべき作品である。
本作は、ティーン女子向け、、というか、それ以外の年代・性別の人には無理だろう。『天使にラヴソングを…』とは大違い。半面、ティーン女子は、かなり鳥肌モノなのかもしれない。そういう子たちにだけお薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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