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公開年:2005年
公開国:アメリカ
時 間:108分
監 督:ラッセ・ハルストレム
出 演:ジェニファー・ロペス、ロバート・レッドフォード、モーガン・フリーマン、ジョシュ・ルーカス、ダミアン・ルイス、カムリン・マンハイム、リンダ・ボイド、ベッカ・ガードナー 他
シングルマザーのジーンは、恋人の暴力に耐えかね、娘グリフを連れて、亡き夫の父アイナが経営するワイオミングの牧場へと逃げる。アイナは、熊に襲われ大怪我をした親友ミッチの世話をしながら静かに暮らしていた。息子の死を受け入れられず心を閉ざしてしまったアイナは、死の原因となったジーンを許すことが出来きずにいたが、そんな彼女の突然の訪問に加え、孫娘グリフの存在すら知らなかったため、戸惑い隠せない。仕方なくジーン母娘を住まわせるものの、ジーンとの関係はわだかまりが残ったまま。しかし、孫娘グリフがアイナーの冷たくなった心を少しずつ変えていく…というストーリー。
日本では未公開の作品。ロバート・レッドフォードにモーガン・フリーマンの出演作なのに、それでも未公開ってどんだけつまらない作品なんだろうか。ハルストレム作品は結構好きなのだが、とうとう彼の才能も枯れてしまったか?そういう興味でレンタルしてみた。
結果から言うと、これがなんで未公開なのか。とてもいい作品だと思うのだが。
確かに、強烈なエピソードは無い。驚いたり憤りを煽ったりするシーンも無い。泣けてくるような感動シーンがあるわけでも無い。他のハルストレム作品のように無残な目に合う人もでてこない。熊がらみで非日常な展開になるか?と匂わせつつ、実際にあってもおかしくないような話の領域からはみ出すことはなく、ハルストレムお得意の美しい農村風景の中、ゆっくりと話が展開していく。
でも、全然退屈ではない。さっきも書いたが、ハルストレム作品では、虐げられたり悲惨な状況の中で話が展開し、まるで泥沼で輝く光を見せてくれるようなのだが、本作ではそういう縫い針20本飲まされたみたいなような厳しい状況は無い。それにもかかわらず、キャラクター達の小さな心の動きから目が離せない。
その後、『カサノバ』『HACHI 約束の犬』とハルストレムのフィルモグラフィは続くのだが、それを考えると、本作は彼にとってのターニングポイントだったのかもしれない。
それにしても、本作を未公開とせざるを得ない状況、つまり小屋にかけてもペイしないと判断されてしまうような、日本の映画市場というのはどうなっちゃってるんだろう。あまりパッとしない作品だとしても、一昔前なら、小さな劇場で単館上映くらいしたと思う。派手だったりショッキングだったりセンセーションだったりして、子供にもわかるような内容じゃないと、買い付けすらされてもらえないのか?(受賞歴が無くても良作っていうのを見つけてきて小屋にかけることこそ、腕の見せ所だと思うのだが。)
まあ、別に今の世の中、DVDでリリースされるので、ワタシ的には困りはしないけれど、メジャーでわかりやすい作品しか劇場に乗っからないようでは、ますます映画館ビジネスは細っていくことだろう。未来は暗いですな。
DVDのパッケージも、メジャーどころの役者3人の顔を並べただけという力の入っていなさなのだが、ドンパチ・キャーキャーいう作品はちょっと小休止という人、是非観てほしい。お薦めしたい。
#アンフィニッシュ・ライフとアンフィニッシュ“ド”・ライフでは、ニュアンスがかなり違うと思う。原題のままでよかったんじゃないかなぁ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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