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公開年:2000年
公開国:アメリカ
時 間:149分
監 督:リドリー・スコット
出 演:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、オリヴァー・リード、リチャード・ハリス、デレク・ジャコビ、ジャイモン・フンスー、デヴィッド・スコフィールド、ジョン・シュラプネル、トマス・アラナ、ラルフ・モーラー、スペンサー・トリート・クラーク、デヴィッド・ヘミングス、トミー・フラナガン、スヴェン=オリ・トールセン、オミッド・ジャリリ 他
受 賞:【2000年/第73回アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)、衣裳デザイン賞(Janty Yates)、視覚効果賞(John Nelson、Neil Corbould、Tim Burke、Rob Harvey)、音響賞(Scott Millan、Bob Beemer、Ken Weston)
【2000年/第58回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、音楽賞(ハンス・ジマー、リサ・ジェラード)
【2000年/第54回英国アカデミー賞】作品賞、撮影賞(ジョン・マシソン)、プロダクションデザイン賞、編集賞、観客賞
【2000年/第6回放送映画批評家協会賞】作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)、撮影賞(ジョン・マシソン)、美術賞(アーサー・マックス)
【2001年/第10回MTVムービー・アワード】作品賞
コピー:いま。ヒーローは立ちあがる
ローマ帝国時代、将軍から剣闘士となった男の数奇な運命を描いたストーリー。
観るのは二度目。
監督がスピルバーグから変更になったり、ラッセル・クロウのクレームで脚本家が変わったり、オリヴァー・リードが急死したりと多難な映画だったが、その苦労がそのまま成果となった稀有な作品だろう。この作品の成功の後に、『トロイ』やら『アレキサンダー』やら『キングダム・オブ・ヘブン』と、歴史スペクタル物がどんどん作られたが、すべて本作には及ばない。なんで本作にあるワクワクが他作品に無いのかは、比較検討の価値はあるね。
マルクス・アウレリウスを殺害したコモデゥスから追われるマキシマス。初戦で他の奴隷と力をあわせて逆転するマキシマス。正体がばれて再び刺客から追われるマキシマス…と、盛り上がりポイントが適切に配置されており、観ていて気持ち良い。
とはいえ、始めの脚本では、あまり復讐的な要素は強くなかったらしい。この復讐要素がより大衆ウケした理由の一つであるのは間違いないのだが、個人的にはさほど好きではない。前帝に託されたローマが、いざやってきてみると、まさに衆愚政治の様相であり、これまで命を掛けて守ってきたものがこれだったのかという、マキシマスの少しさ冷めた視線が、私は好きなのだ。
史実を無視しすぎ…という批判やラッセル・クロウがオーストラリア訛りだ…という批判があるが、フィクション映画なのだがらそんな批判自体がナンセンスである。そういうつっこみがある自体、高いクオリティの映画という裏返しだろう(私は、フィクションと史実のバランスがすばらしいとおもうんだけど)。
ただ、最後の一騎打ちは、フィクションにしてもどんなものかと、私は思うが、まあハリウッド的スペクタクル映画とは、こんなものだろうと、そこはあきらめよう。
長めの作品だが、飽きずにあっという間に観れた。過去に観た人も、どんな話だっけ?となったら、もう一度観ることをお薦めする。ホアキン・フェニックスは実にいい味を出している。出世作ですな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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