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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:90分
監 督:ケヴィン・グルタート
出 演:トビン・ベル、ケイリー・エルウィズ、コスタス・マンディロア、ベッツィ・ラッセル、ショーン・パトリック・フラナリー、ジーナ・ホールデン、チャド・ドネッラ、ローレンス・アンソニー、ディーン・アームストロング、ナオミ・スニッカス、ジェームズ・ヴァン・パタン 他
ノミネート:【2010年/第31回ラジー賞】ワースト3D作品賞
コピー:ゲームの終焉
これまで何度も繰り広げられたジグソウによるゲーム。何とか生還した数少ない生存者は、心におった深い傷に苦しみながら生きていた。そんな中、自分も生還者だというボビー・デイゲンという男が現れ、マスコミの寵児に。体験を基にした書籍やTV出演などで成功した彼は、彼のもとには救済を求める生還者たちが集めて、ジグソウ被害者の会を開くのだった。一方、ジグソウの妻ジルが仕掛けた罠を切り抜けたホフマン刑事は、真の後継者争いにケリをつけるため、ジルを執拗に迫うのだった…というストーリー。
きちんと物語を終わらせる気がないというスタンスが、映画の見えるところ見えないところ、端々にすべてにわたるユルさを生んでいる。ホラーから緊迫を取ったらグロさしか残らない。特に前半は、まるで回想シーンを繋げたなつかしムービーになっちゃうのでは?という、別の意味の恐怖を感じてしまう始末。
冒頭ではじめてパブリックスペースで展開するのだが、これは初めての試みで、これまで頑なにやっていなかったことである。おそらくものすごい意味があるんだろうと思ったが、びっくりするほどなにもない。今回の製作陣は、あまり深く物事を考えていないことがよくわかる。おまけに群集の反応があまりにも違和感があるし、スプラッタ表現が長けているかというと、腸は羊の腸みたいだし。はじめの7,8分で、これはダメかもと思わせてくれる。
何かの伏線なのかな?という部分は、ほとんどが伏線ではない。というか、あまりそういうことを考えていないような…(レベル低っ)。
腰で吊ってるのが丸判りとか、技術的なレベルも低い。素直に胸筋にフックを刺さないといけない理由なんかなく、中学生での「はぁ?」って思うようなシナリオ上の詰めも甘い。
気付いて欲しいのだが、英題に“FINAL”は冠されていない。“3D"なのだ。これは輝かしい(かどうかはわからないが)ソウの歴史を締めくくろうという作品ではないのかもしれない(完全にジグソウの思想から乖離しちゃっていて、微塵の残滓すら感じられない)。ソウという21世紀に特異な輝きを発揮した作品をモチーフにした、3Dアトラクションである。
ちょっとネタバレになってしまうが、彼が真の後継者だ!という点だけが、唯一ファイナルたる所以だと思うのだが、これをオチとするだけで、1本の映画にするのは如何せん厳しすぎる。今、以下考えれば、このオチも含めて6作目で大団円とすべきだったと思う。
で、私は今、3DではないDVDを観ているわけで、ただのソウもどきを観ているようなもの。早送りで音声が聞けるタイプのDVDプレイヤーなら、早送りで鑑賞して充分。劇場公開の時は600円なら許す。DVDレンタルは200円なら許す。そんなレベル。
#なんか、震災を経てしまったら、この手の作品をを真剣に観る気が失せてしまったような気がする…。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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