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公開年:2002年
公開国:アメリカ
時 間:92分
監 督:ドン・コスカレリ
出 演:ブルース・キャンベル、オシー・デイヴィス、エラ・ジョイス、ハイディ・マーンハウト、ボブ・アイヴィ 他
コピー:ラフ・ミー・テンダー!
伝説のホラー映画「ファンタズム」シリーズの鬼才ドン・コスカレリ監督が仕掛ける前代未聞のバトルホラー!




テキサス州マッドクリークにある老人向けの医療施設ジェイディ・ホームで、入居老人の不審な突然死が続くようになる。その老人ホームには、頑固で口うるさいプレスリーの格好をした老人がいた。彼は20年前に腰を強打して、下半身を自由に動かすことができなくなり、長らく入所している。いくらリハビリを繰り返しても一向に改善する気配はなく、歩行器がなくては移動することもできない上に、強い薬の影響もあり意識も混濁する日々が続いていた。実は彼は、ただのコスプレ老人ではなく、かつてソックリさんと入れ替わって、自由な人生を謳歌していた本物のエルヴィス・プレスリーだったのだ。彼の唯一の友人で、自分をジョン・F・ケネディだと言い張る黒人の老人ジャックは、このところ発生している連続死が、精気を吸い取るエジプトのミイラ男“ババ・ホ・テップ”の仕業だという。確かに、全米各地を巡業していた“ミイラ展”から4000年前のミイラが何者かに盗まれるという事件があった。恐るべき事実を知った歩行器と車椅子の老人2人は、施設の平和を取り戻すために、ババ・ホ・テップ退治を決意するのだったが…というストーリー。

あらすじを読むと、本物のプレスリーなんだよ…という設定になっているんだけど、本編を見ると、本当なんだか虚言なんだかボケてるんだかよくわからなかったりする演出に。まあ、自分をJFKだと思い込んでいる黒人さんが相方だし、薬で頭がぼーっとしている人なので、仕方がないのはわかるんだけど、早々にご本人であることを確定した上で、話を展開したほうがおもしろくなったと思う。

主演のブルース・キャンベルは、『死霊のはらわた』『キャプテン・スーパーマーケット』の主役アッシュの人なのね。本人が望んでいるわけではないと思うけど、ずっとB級を貫いているキャリアはちょっと素敵。
ただ、B級に思えるのは、監督のせいだと思う。設定こそ突飛だけど、プロットはしっかりしている。不自由な体、人のために何かをする、何かを守るという“男の尊厳”を取り戻す過程、覚悟を決める瞬間、ぐっと熱くさせるポイントは押さえられていると思う。掘り下げれば、高尚なレベルまで昇華できたのではと思うけれど、そこはこの監督さんの方向性とは違うんだろうね。

また、如何せん移動手段が歩行器に車椅子なので、ラストバトルがトロい。まったくスピード感がないので、これをどう面白く観せるのかは、なかなか難しかったと思う。案の定、ボヤけたオチになってしまったな…と。

またもや、ロバート・ロドリゲスだったらどう撮ったかな…と考えてしまったよ。観客を没頭させたまま、馬鹿を真剣に貫くのって、本当に難しいんだな…と改めて思う。残念ながら貫けていない本作は、凡作からちょいと転げ落ちてる感じ。ちょっとお薦めするのが憚られる作品。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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