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公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:クリス・ヌーナン
出 演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ビル・パターソン、バーバラ・フリン、バーバラ・フリン 他
コピー:その恋が私を変え、私の絵が世界を変えた。
「ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた半生を描く感動作
1902年のロンドン。世の中には、上流階級の女性が仕事を持つなど考えられなかった時代。裕福な家庭に育った32歳の独身女性ビアトリクス・ポターは、念願でたった、動物たちの物語を絵本として世に送り出たいと考えていたが、ピーターラビットを主人公にした物語の売り込みになんとか成功し出版されると、たちまちベストセラーとなる。そして、出版社一族の末弟で編集者のノーマンと恋に落ちるのだったが…というストーリー。
冒頭のピーターラビット達が描かれるシーンは、インクのにじみ具合や筆遣いに、目を奪われてしまい、一気に物語に引き込まれた。まさに映画のツカミとしては最高のデキである。
しかし、なんとツカミだけの映画だった。お薦めする気が皆目ないので、正直にはっきりいってしまう。もし観るかもしれないのに…と思う人は、以降読まないで結構。
本作には、コピーにあるような、波乱万丈はどこにもない。裕福な家庭のハイミス(死語か)が、出版した処女作が順調に売れで大金持ちになり、とうとう結婚しようとするが相手がたまたま死んでしまいました。悲しいわ。大金で郊外の農園を買って平穏な暮らしをしよう。本は売れてどんどんお金ははいってくるので、周りの農園もどんどん買っちゃいましょう。
それだけなんだけど。
当時の女性の生き方としてはレアケースだったのかもしれないけれど、この映画を観ている人は現在の価値観中で生きているわけで、好きなことをやって大金を得ているような人間に対して、共感を得るはずもなく。結婚の約束をした人が死んだといっても、至極清廉な間柄だったわけで、激しい情愛の末の悲恋に涙する…ということもあるはがなく。キャラクターがぴょこぴょこ動く様子は、たしかにかわいいけれど、所詮、トンガッた芸術家の感性を表現しただけのことで、さほどすばらしいとも思えず。トンガったといっても、ゴッホばりにぶっとんでいるわけでもなく。
それに、別に、その恋が彼女の何かを変えたようにも見えないし(本当にインチキコピーだと思う)。
小汚い感じの女性を演じさせたら天下一品になりつつあるレニー・ゼルウィガーだが、彼女じゃなかったら、もう、本作は映画として成立すらしていなかったような気がする。仮にピーター・ラビットが好きだったとしても、本作を観なければ損ということはないし、ましてや興味のない人にとっては、時間の無駄だったと感じるに違いない。教訓も感動もない、生きる糧にはなりえない作品。まったくお薦めしない。どういう意図で、コレを映画にしようと思ったのかすら、理解できない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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