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公開年:2005年
公開国:ドイツ
時 間:90分
監 督:イザベル・クレーフェルト
出 演:アンドレアス・シュミット、マルティン・クルツ、アルミン・ローテ、クラウス・J・ベーレント、アンドレアス・シュミット 他
10才の内気な少年ポールは、夏休みに家族と一緒にスコットランドの古城へ旅行へ出かけた。しかし、この城はおばけ屋敷として観光コースになってはいるものの、宿泊施設としてまともな設備が整っておらず、とても愉しめる状況ではなかった。実は、レジャーとは名ばかりで、ポールの父は会社の命令で城の買収のために訪れ、家族サービスを兼ねてしまおうと考えていたのだった。さらに、この城にはある秘密があり、本当に、古くから幽霊のサイモン・カンタベリー卿が住み着いていたのだ。そんなカンタベリー卿にポールは遭遇してしまうが、当初は恐れをなしながらも、次第に仲良くなっていっていき、やがてある秘密を打ち明けられたのだが…というストーリー。
出張がえりでクタクタで、小難しいものは一切受け付けなさそうな体調だったので、ライトそうな作品をチョイス。しかし、さすがにライト過ぎたか。
ストーリーはあまりにシンプル。中学生が初めて書いてみた小説のような脚本レベルなのだが、子供が安心して観せられる内容といえば、そのとおり。でもあまりの毒の無さに、子供達も飽き飽きするに違いない。
“オスカー・ワイルドの”とわざわざ冠しているということは、あの『サロメ』で有名な(読んだことはないけど)の作者のオスカー・ワイルドなんだろうが、ウィキペディアを探してもこのようなタイトルが無い。色々調べると、元は『キャンタビル館の幽霊』という作品らしく、原作というよりも原案レベルの模様。いずれにせよ造詣は深くないので、良し悪しは判断できず。いずれにせよ原作者を冠する意味も効果もない。
ちなみに本作はドイツのテレビムービーとのこと。ドイツにおけるテレビムービーの扱いはよくわからないが、日本の2時間ドラマで(WOWOWとかでも)、2005年の段階でこのレベルのCGファンタジーをつくることができるだろうか。おそらく現時点でもちょっとあやしい。本作はなるべくコストを押さえ気味に作成しているはわかるが、CGのショボさもギリギリゆるせるレベルに納まっている。おそらく日本で同じものを作ってたとしても、興醒めするレベルになったに違いない。ジャパンアニメは押しも押されもせぬ評価だが、実写のCG表現については(特にコストパフォーマンス面では)、欧米よりかなり劣っていることが伺える。欧米のTV製作レベル > 日本の映画制作レベル…ということになるか。
…と一応褒めはしておくが、ホラーファンタジーとしても、男の子の成長物語としても、二歩も三歩も踏み込みが足らず。観なくても、まったくもって損したとは思わないであろう作品。心が癒されたり元気になったりするファンタジーはどこにもないので、ご注意を。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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