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image1532.png公開年:2009年 
公開国:アメリカ
時 間:109分
監 督:ポール・ワイツ
出 演:クリス・マッソグリア、ジョシュ・ハッチャーソン、ジョン・C・ライリー、ジェシカ・カールソン、渡辺謙、レイ・スティーヴンソン、パトリック・フュジット、ウィレム・デフォー、サルマ・ハエック、マイケル・セルヴェリス、ダニエル・ニューマン、モーガン・セイラー、ドン・マクマナス コリーン・キャンプ オーランド・ジョーンズ アレクサンダー・リブス フランキー・フェイソン ラムス・ツーベリーズ トム・ウッドラフ・Jr ジェーン・クラコウスキー コーマ・リムズ クリステン・シャール 他

16歳の少年ダレンは、親友のスティーブと一緒に、奇怪な見世物小屋を見物にいく。元々、蜘蛛に興味があったダレンは、ラーテンという演者が操る大蜘蛛に魅せられてしまう。フリークスによる見世物を良しとしない地元民の邪魔によって場が混乱すると、その隙に楽屋から大蜘蛛を盗んでしまうダレン。しかし翌日、スティーブがその蜘蛛に噛まれて昏睡状態に。ラーテンを訪ねて解毒剤を求めると、それと引き換えにハーフ・バンパイアなれと言われる。ラーテンは本物のバンパイアで、彼の助手を欲していたのだ。ダレンはスティーブを助けるため、その条件を受入れるだが…というストーリー。

“フリークス”を扱った映画が普通に上映できる、いい世の中になったものである。1932年製作の『フリークス(怪物團)』という作品は、数年前まで発禁扱い(という表現が正しいかはわからんが)であった。表現の自由だからといって配慮もなく表現していいわけでもないが、なんでもかんでも都合が悪そうなら隠蔽すりゃあいいってものでもないからね。
それはそれとして…。

本作は、児童向書籍が原作だが、こういうファンタジーものは『ハリー・ポッター』シリーズで食傷気味なので原作は読んでいない。少年サンデーか何かで漫画連載されていたような。結構続いているようなので、おもしろいのだろう(が、今後も読む気はない)。
ただ、本作を見た限りその面白さを伺うことができない。一番感じるのは、はじめっから続編が作られることを前提につくられているのがアリアリだということ。それがいけないという訳ではもちろんないのだが、簡単にいってしまえば“ユルさ”に繋がってしまっているのだ。『マトリックス』しかり古くは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ダイ・ハード』しかり、多くの名作シリーズ物は、一作目はこれがすべて!という姿勢で作られている(あわよくば…という思いはあったかもしれないが)。この一球入魂ならぬ一作入魂っぷりが見事な花を咲かせるのであって、まとめきれないところは、ホイホイと次作に…と簡単に割り切られてしまっては、見ている側の緊張感も維持できない。『ハリー・ポッター』などのはこれに陥らないように注力しているのだが、本作はまったく見習っていない。

ハーフ・バンパイアになるまでのくだりで半分経過するのだが、実のところ、ここまでは結構楽しめる。ちょい役にもかかわらず、渡辺謙の怪演は光っていて、映画全体を締めているというか質を底上げしているというか、本シリーズの根本的な雰囲気を代表しているといってもよい(本人が吹替えをしてくれちゃってるという、この気安さもステキ)。でも、なにやら敵が登場しはじめ、対立軸が見えてくると途端につまらなくなる。ありがちな単なる善悪対決モノになってしまう。どうしても『ハリー・ポッター』と比べてしまうけど、この悪役の魅力の無さや、設定のナゾの少なさは何なんだろう。感情がまったく揺れ動くことがない。原作もこんなものなのか。

終盤のバトルには工夫も技術的な目新しさも無く、ぼやっとよくわからないうちに終わる。よほど原作を読んで、この世界観を愛している人や興味をそそられた人だけが見ればいいのではなかろうか。がんばっている謙さんにはもうしわけないが、本作は別に観なくて良いだろう。娯楽作品として35点くらいである。本作を観ると『ハリー・ポッター』の質の高さを再確認させられる(そういう目的なら観てもよいかも)。もちろんお薦めしない。特にいい大人の方々には。

#フリークスの女の子が、全然かわいげがなくって、いい仲になっても全然うらやましくない。どういうキャスティング?

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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