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公開年:2009年
公開国:日本
時 間:107分
監 督:大岡俊彦
出 演:深澤嵐、ともさかりえ、萩原聖人、モト冬樹、蓮佛美沙子、柄本時生、江口のりこ、上村響、村中龍人、中村凛太郎、白川裕大、窪田傑之、宮本愛子、山田スミ子、西原理恵子、たくませいこ、ちすん、いとう麻見、ニタ・ニコルソン、峯のぼる、西山季陽、中谷潔一、上松勝寿、北代一也、大木瞳美、池松壮亮、岡村隆史、吉行和子、蒼井 他
コピー:わすれないでね好きだと必ず帰ってこられるの。
小学生のヨシオのそばには、ヨシオにしか見えない不思議な“いけちゃん”がいつも一緒にいる。いじめにあったり、お父さんが死んだり、つらいときはいつでもいけちゃんに励まされ、ひとつひとつ乗り越えながら少しずつ成長していくのだったが…というストーリー。
西原理恵子の同名原作が話題になったとき、どんな内容なのかな?と思って、平積みになった原作本を立ち読みしたのだが、その時、実はさっぱり意味がわからなく購入に至らなかった。ようするにいけちゃんの正体がまったくわからなかったのね(さささっと立ち読みしたせいかもしれないけど)。
まあ、ネタバレになっちゃうので、もちろん言わないけれど、今回観て理解できたよ。
西原理恵子の他のマンガと同じように、貧乏生活とか乱暴だったり自堕落だったり不貞だったりする登場人物にまつわるエピソードが続くので、こんな大人のファンタジー要素が盛り込まれているなんて、思いもよらなかったんだろうな。
まあ、原作を読んで理解できてなかった私が言うのもなんなんだけど、これは映画にする意味はなかったかな。決して原作のイメージを壊しているとか、雰囲気がおかしくなっちゃったとか、そういうことはなくって本来は褒められてもいいくらいなんだけど、元々そんなに分量の多い内容でもないから1時間もあれば読める程度だしね。どう探しても映画にする意味って見つからないのね。話題になった原作で、かつ“映画にできそう”って、だそれだけで企画が通っちゃったんだね。
逆に、原作を超えた部分が一瞬たりともないということで、西原理恵子はニヤリとしてたりするかもしれないけれど。
原作の内容を知っている人は、観る意味はまったくない。かといって、読んだことがない人が観ても、可もなく不可もない。ふわっとさらっと終わる作品。もし原作の噂を聞いて(“泣ける”とか聞いて)興味をもった人は、映画じゃなくて原作を読むべし。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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