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公開年:2008年
公開国:日本
時 間:131分
監 督:滝田洋二郎
出 演:本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史、杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ 他
受 賞:【2008年/第81回アカデミー賞】外国語映画賞
【2008年/第32回日本アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(本木雅弘)、助演男優賞(山崎努)、助演女優賞(余貴美子)、監督賞(滝田洋二郎)、脚本賞(小山薫堂)、撮影賞(浜田毅)、照明賞(高屋齋)、録音賞(尾崎聡、小野寺修)、編集賞(川島章正)
【2008年/第51回ブルーリボン賞】主演男優賞(本木雅弘)
コピー:キレイになって、逝ってらっしゃい。
チェロ奏者を目指していた大悟だったが、せっかく入団した楽団があっというまに解散してしまう。自分の実力では次の楽団が見つかる可能性は低く、チェロで食べていくという夢は諦めざるを得ない。意を決して、妻を伴い故郷の山形へ帰ることに。さっそく職探しを始めると、“旅のお手伝い”という求人広告を発見。さっそく面接に行くと、旅行代理店だと思ったその会社は、人生の旅立ちをお手伝いする“納棺師”の会社だった。そこの社長に強引に採用されてしまった大悟だったが、仕事の内容を妻に言い出せないまま、見習いとして働き始め…というストーリー。
『サマー・ウォーズ』が米アカデミー賞の審査対象に、なんてニュースが。自分がベタ褒めした作品が評価されるとやはりうれしいものだね。まあ、まだアメリカでは未公開だし、実際ノミネートされるかは微妙だから、細田監督もウカれたコメントはしてないみたい(まあ、正しい反応)。で、米アカデミー賞繋がりっていうか、『サマー・ウォーズ』も続け!って意味で『おくりびと』をチョイス。もうすでに地上派放送済なのだが、まだ未見だったので、いまさらながらの鑑賞である。
もっと、説教くさいというか、芸術的というか堅苦しい内容を予測していたのだけれど、案外軽くて好みの感じだった。まあ、人の死というのは悲しいものだから、さすがの私も所々泣けてしまったよ。昼休みに会社で観ていたから、涙を隠するの大変だったわ。
『陰日向に咲く』のオレオレ詐欺の件の着眼点がすばらしいと、昨日書いたが、本作の納棺師に着目した慧眼に比べたら、ハナクソみたいなもんだった。このテーマを見つけた時点で既に65点は獲得できていると思う。本木雅弘はチェロの運指までしっかり演技していて、よくがんばっているなと(ちょっと筋骨隆々なのには違和感があるけど、仕方ないか)。その他の演者さんたちも映画の雰囲気を壊さないいい演技をしていると思う。一人を除いては。
個人的にどうも広末涼子の演技が気に喰わない。演技っていうか“なりきり厨”が調子こいてるレベルにしか見えないのだが。評価する人は良い評価をしているだが、どうも私にはわからない。アカデミー受賞の時に、なんでおまえがアメリカにいってるんだ…と思ったものだが、実際に観てみると一層そう思う。一人でこの映画のレベルを下げていると思うね。ファンの人にはもうしわけないけどダメなものはダメだね。
まあ、文句を言いついでに、ストーリー的な苦言をちょっとだけすると、納棺師の仕事について、頭ごなしに先入観だけで「けがらわしい」なんていうかね。広末涼子だけでなく杉本哲太の役もそんな感じだったし、主人公もなにか引っかかってる様子。私が『CSI』とかマンガの『きらきらひかる』とか見慣れてるせいだから、なんとも感じない?いやあ、一般的にも大変な仕事だとは思われこそすれ、忌み嫌われることはないでしょ。むしろ尊敬されない?田舎はそうじゃないの?なんか、その反応が逆にリアリティを削いでる気が、私にはするんだけど、皆様はどう思う?
まあ、海外では、全部ひっくるめてエキゾチックジャパンなんだろうから、もちろん気にならなかっただろうし、逆にラッキー要素だったんだろう。
ベテラン監督らしい、ソツの無いまとめっぷりだと思うが、贅沢を言えば、もうちょっとシニカルな笑い要素が多ければ最高だったと思う。未見の人は先入観をとっぱらって観てほしい。お薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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