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公開年:2008年
公開国:香港、フランス
時 間:91分
監 督:クリス・ナオン
出 演:チョン・ジヒョン、アリソン・ミラー、小雪、リーアム・カニンガム、JJ・フェイルド、倉田保昭、コリン・サーモン、マイケル・バーン、マシエラ・ルーシャ、ラリー・ラム 他
コピー:斬り開く──私の運命
公開年:2000年
公開国:日本
時 間:48分
監 督:北久保弘之
出 演:工藤夕貴、中村佐恵美、ジョー・ロマーサ 他
コピー:斬る――それが少女の宿命
Production I.G製作の日本アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を、『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン主演で実写映画化。
戦国時代、大量に流された人の血によって力を得た種族“オニ”。以来、400年以上にわたって人類との戦いが続いている。ベトナム戦争のさなか、人間社会でうごめくオニを倒すために、横田基地にひとりの少女がやってくる…というストーリー。
設定はほぼ同じ。
本作の特徴的な点は、1960年代の東京が舞台という点。実写版も日本人のチェックが行われているのか、ありがちなヘンテコ漢字の看板などはなし。陰謀や因習がリアリティを持っている小汚い日本がそこにある。とてもいい雰囲気のこの世界観が、私は好きである。
実写版の導入部は、ぴったりアニメの焼きなおし。
元のアニメが、登場して2・3匹と戦って去るという程度のパイロットフィルムみたいなものだったので、短い元アニメを2時間程度に膨らませるために、何を付け加えてくるかが、ポイント。
しかし残念ながら、ストーリーだけではなく、よけいな“設定”が付け加えられて、ちょっと興醒めなのである。以下は、ネタバレである。
アニメでは、主人公の正体は“オリジナル”としか語られていないが、実写版では“オニ”とのハーフで、なぜか血をごくごく。おまけに、“オニ”の親玉の娘で、どうやら戦国時代から生き続けている模様。まあ、日本側の了承済とは思うが、正直、ありがちでつまらん。
どうしても最後にオチをつけなくては、、と考えたら、こうなってしまうのだろうが、こういう作品は、雰囲気を楽しむ作品だと思うので、決着を付けずに投げっぱなしくらいで終わったほうが、いい感じなると思うのだがね…。
結局、あってもなくていいような、未消化のラストに終わっているし。
ストーリー以外にも悪い点として、クリーチャーデザインのデキが非常に悪い。最悪といってもよい。少なくとも、羽根が肩甲骨から生える西洋悪魔的なデザインだけは避けるべきだったと思うのだが…。
ただ、意外によかったというか、怪我の功名だとは思うのだが、おそらく予算が無くて、クリーチャーのアクションCGがカクカクして薄っぺらなのだが、それが、写真をコラージュしてアニメをつくったような効果になっており、おもしろかった。CG予算のないときは、ポップアート的な手法を加味するといい味がでるということで、勉強になった。
もうひとつ。将軍の娘は、なんで血を飲ますと、主人公が復活することがわかったのだろうか。それを示唆するシーンなどあったろうか?
あと、予告編でなんとなく取って付けたみたいで浮き気味だった小雪だが、本編では意外にマッチしており問題なし。ただ、日本語吹き替えの声が、あまりにも小雪と違っていて、いい雰囲気ぶち壊し。本人に吹き替えさせることは難しかったかもしれないが、せめて似た声質のキャスティングはできなかったものか(、、、というか、小雪クラスなら、格好つけてないで吹き替えしろっての)。
最終的に言うと、アニメ版を観て好感をもった人ならば観て損はないと思うが、そうでなければ別に観なくてよい。凡作である。
それにしても、せっかく日本のアニメなんだから、英語のしゃべれる日本人はいなかったものか。日本の若者達よ。こういうチャンスは絶対あるのだから、がんばってくれないだろうか。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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