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公開国:日本
時 間:87分
監 督:山崎貴、八木竜一
出 演:香取慎吾、山寺宏一、阿部サダヲ、YOU、加藤清史郎、FROGMAN、新堂結菜 他
コピー:どこまでも、きみのともだち
霧に隠された海の向こうには、不思議なもののけの棲む島があった――。
“もののけ”が住むと恐れられ、近づくことが禁じられた島。ある日、母の病のために島のキノコを取ろうと少年・竹市が上陸する。その船に紛れて、弟の幼児コタケもやってきてしまう。たくさんのキノコが生えている森を見つけ、夢中で採っていると、二人の前に、赤鬼と青鬼が出現。竹市は無理やり船に乗せられて島から追い出されてしまう。しかし、小さなコタケを見落として、島に残してしまう。島に住むもののけたちは、人間を恐れてひっそりと暮らしていたので、コタケの姿をみてパニックに。島の長老はコタケを人質にすることを思いつき、赤鬼ナキと青鬼グンジョーにコタケの面倒を見ることを命じる。人間が大嫌いなナキは、小さなコタケと喧嘩ばかりだったが、だんだんコタケに対して愛情が沸き始め…というストーリー。
違和感はあったけど、香取慎吾のアフレコは悪くはなかった。どうしても香取慎吾の顔が浮かんでしまうのがどうにも邪魔だったけどね…。阿部サダヲやYOU、必要だったかな。プロモーションの一環だとしても、効果はあったのかな。そういう宣伝の仕方って、本当に有効かどうか考えた方がいいよね。
名作『泣いた赤おに』が原作なわけだけど、絵本のほうは90分近く引っ張れるほど長いストーリーではない。だから、伸ばすために色々工夫しているわけだ。
赤鬼は人間と仲良くなりたいという設定なので、相手の人間を用意しよう。ファミリー向け映画だから子供だな。鬼は人間から嫌われている設定だけど、普段から接触しているのも変だから、孤島とかにいることにして、子供はそこに迷い込むことにしよう…とか、色々考えたんだろうね。悪く言う気はないけど、まあ、無理やり伸ばせば、普通こうなるかなって線の出来映えだと思う。
もっとドラスティックに冒険してもよかったとは思うけど、まあまあ、うまくまとめたと思う。
原作では、青鬼の行動が心に響くわけだ。それも、サラりと平然とやってのける青鬼。そこにシビれる、あこがれる!ってところ。でも、本作では、グンジョーの母親らしい目撃情報があったこととか、ナキが他のもののけから嫌われいるから放っておけないから島に残ってるだとか、グンジョーが旅に出る理由ができちゃってるのがダメだよね。そういう理屈とか説明なしに、サラりと赤鬼のためにやるから、得もいわれぬ感情が読者に沸いてくるんだ。人間は青鬼を悪い鬼だと思い続けるんだよな。赤鬼はそれでもいいのかな。いや、本当のことを告白しても青鬼は喜ばないよな…とか、シンプルなお話なのに、頭のなかグルグルしちゃう。
『ごんぎつね』もそうだけど、読んだあとの独特の心持ちが名作たる所以。でも、残念ながらその感情は、本作を観ても沸いてこなかったな。子供には難しい? いやいや、子供をみくびっちゃだめだよ。充分、子供には受け止める能力はあるよね。
この作品の公開時に、浦沢直樹が絵を描いた『泣いた赤おに』の絵本が出版されていた。久々に読んで、完成度の高さに舌を巻いた。本作も面白くなかったわけじゃないけど、個人的には原作絵本の完璧さを際立たせただけだったかな。
#CGは良いとも悪いとも評価できない。はじめの竹市が出てくるシーンは、ちょっとヒドいなと思ったけど、極端に頭でっかちなキャラ設定のせいだと思うし、結果的にすぐに馴れた。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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