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公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:ルパート・ワイアット
出 演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン、アンディ・サーキス、デヴィッド・オイェロウォ、タイラー・ラビーン、ジェイミー・ハリス、デヴィッド・ヒューレット、タイ・オルソン、マディソン・ベル、マケンナ・ジョイ、カリン・コノヴァル、テリー・ノタリー、リチャード・ライディングス 他
受 賞:【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】視覚効果賞
コピー:これは人類への警鐘
サンフランシスコの製薬会社でアルツハイマー治療の研究をするウィル。新薬の実験でチンパンジーの知能が驚異的に向上したことから、人間への治験の許可を得ようとするが、そのチンパンジーが突如暴れだして警備員に射殺される事件が発生してしまい、プロジェクト自体が中止になってしまう。しかし、射殺されたチンパンジーは妊娠中で、赤ん坊はなんとか一命を取り留める。発見されれば会社から処分を命じられることから、ウィルは自宅に持ち帰り育てることに。そのチンパンジーはシーザーと名付けられたが、並外れた知性を発揮し、手話でコミュニケーションをとれるまでになる。成長したシーザーはある日、ウィルの父を助けようとして隣人とトラブルを起こしてしまい、類人猿保護施設に収容されることになる…というストーリー。
『猿の惑星』のビギニングエプソードとしては4作目の『猿の惑星・征服』がそれにあたるわけだが、まあ、それはそれということで、まったく別次元・別解釈で製作されたお話。だからといって、前シリーズを無視しているわけではなく、『猿の惑星・征服』で人間に反乱する猿のお名前はシーザーだし、行方不明になった宇宙船の名前もイカルスだし、“STOP”だったし、明確な繋がりが示唆される。でも、『猿の惑星・征服』では、犬や猫が死ぬ病気が蔓延して猿がペットの主流になってるとか、そういうSFシチュエーションだったりする。また猿の反乱は人種対立の投影だった。細かいパーツは揃えてきたけど、大筋の話は再構築した…というのが正しいかな。
#ティム・バートンによるリメイク版は黒歴史扱いなのか? ティム・バートン好きとしては、擁護してあげたいところなんだけど、ちょっと…なデキだったからなぁ。
まあ、この辺の“繋がり”部分については、知らない人には「はぁ?」なわけだが、この作品を評価したいのは、そんなことを知らなくても、充分に愉しめる仕上がりになっているという点である。はじめは主人公たち人間側の視点で鑑賞していたものが、いつのまにかシーザをはじめ猿目線で観ているということ。そして、最後は猿の気持ちになって、一緒にカタルシスを覚える。いつのまにか観客の心を誘導し、パラダイム・シフトしていることに気付かせずに且つ愉しませるという、優秀なシナリオだと思う。
その後の話にどう繋がっていくか? ばかりに注力していたら、絶対につまらなくなったと思う。そこを、一旦忘れたことのようにして、疾走感のあるシナリオに構築できたのが、勝因だろう。
CGの違和感の無さは今や当たり前の域に達しているけれど、ここまで個々の猿の感情を表現できると、もう特殊メイクやマペットの出番はないのかもしれれない(若干、アクションの動きが滑らかすぎる点は、これからの技術課題だと思うけど)。
うまくまとまった良作だと思う。類人猿には効かず人間にだけ重篤な症状が出る病原菌の存在を最後に匂わす。続編への布石と捉えることももちろんできるが、仮に続編がなくても、ああこのまま人間が滅びていくのかもな…と余韻を残すだけでも充分な効果はある。
先にも書いたが、前シリーズの各作品は、社会状況のなんらかの投影なわけだが、では本作は何か。
科学の暴走という、古臭いテーマが見えるのだが、この部分が日本人にとってはいまいち不満な要素かもしれないなと思っている。何故、日本人にとっては…と表現するかというと、日本人には単なるSFにしか映らないけど、カトリックからすれば“神の領域”を犯すとんでもない所業だと思われていると思うのだ。なんてったってマジめに進化論を否定するレベルだもの。主人公の彼女がその点を連呼し続けることからもわかる。そういう共和党的な価値観と、無神論的な思想の相克が入り乱れた空気の中を、渦中の猿が疾走していく、そんなイメージ。新作料金で観ても後悔はしないと思う。米アカデミー賞とか、賞レースからは総スカンに近いけど、気にすんな。
#マルフォイ…、、、、、。しばらく小悪人役の需要はつづくんじゃないかな。滲み出る小物臭いがハンパない。ある意味才能だと思う。
負けるな日本
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:ルパート・ワイアット
出 演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン、アンディ・サーキス、デヴィッド・オイェロウォ、タイラー・ラビーン、ジェイミー・ハリス、デヴィッド・ヒューレット、タイ・オルソン、マディソン・ベル、マケンナ・ジョイ、カリン・コノヴァル、テリー・ノタリー、リチャード・ライディングス 他
受 賞:【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】視覚効果賞
コピー:これは人類への警鐘
サンフランシスコの製薬会社でアルツハイマー治療の研究をするウィル。新薬の実験でチンパンジーの知能が驚異的に向上したことから、人間への治験の許可を得ようとするが、そのチンパンジーが突如暴れだして警備員に射殺される事件が発生してしまい、プロジェクト自体が中止になってしまう。しかし、射殺されたチンパンジーは妊娠中で、赤ん坊はなんとか一命を取り留める。発見されれば会社から処分を命じられることから、ウィルは自宅に持ち帰り育てることに。そのチンパンジーはシーザーと名付けられたが、並外れた知性を発揮し、手話でコミュニケーションをとれるまでになる。成長したシーザーはある日、ウィルの父を助けようとして隣人とトラブルを起こしてしまい、類人猿保護施設に収容されることになる…というストーリー。
『猿の惑星』のビギニングエプソードとしては4作目の『猿の惑星・征服』がそれにあたるわけだが、まあ、それはそれということで、まったく別次元・別解釈で製作されたお話。だからといって、前シリーズを無視しているわけではなく、『猿の惑星・征服』で人間に反乱する猿のお名前はシーザーだし、行方不明になった宇宙船の名前もイカルスだし、“STOP”だったし、明確な繋がりが示唆される。でも、『猿の惑星・征服』では、犬や猫が死ぬ病気が蔓延して猿がペットの主流になってるとか、そういうSFシチュエーションだったりする。また猿の反乱は人種対立の投影だった。細かいパーツは揃えてきたけど、大筋の話は再構築した…というのが正しいかな。
#ティム・バートンによるリメイク版は黒歴史扱いなのか? ティム・バートン好きとしては、擁護してあげたいところなんだけど、ちょっと…なデキだったからなぁ。
まあ、この辺の“繋がり”部分については、知らない人には「はぁ?」なわけだが、この作品を評価したいのは、そんなことを知らなくても、充分に愉しめる仕上がりになっているという点である。はじめは主人公たち人間側の視点で鑑賞していたものが、いつのまにかシーザをはじめ猿目線で観ているということ。そして、最後は猿の気持ちになって、一緒にカタルシスを覚える。いつのまにか観客の心を誘導し、パラダイム・シフトしていることに気付かせずに且つ愉しませるという、優秀なシナリオだと思う。
その後の話にどう繋がっていくか? ばかりに注力していたら、絶対につまらなくなったと思う。そこを、一旦忘れたことのようにして、疾走感のあるシナリオに構築できたのが、勝因だろう。
CGの違和感の無さは今や当たり前の域に達しているけれど、ここまで個々の猿の感情を表現できると、もう特殊メイクやマペットの出番はないのかもしれれない(若干、アクションの動きが滑らかすぎる点は、これからの技術課題だと思うけど)。
うまくまとまった良作だと思う。類人猿には効かず人間にだけ重篤な症状が出る病原菌の存在を最後に匂わす。続編への布石と捉えることももちろんできるが、仮に続編がなくても、ああこのまま人間が滅びていくのかもな…と余韻を残すだけでも充分な効果はある。
先にも書いたが、前シリーズの各作品は、社会状況のなんらかの投影なわけだが、では本作は何か。
科学の暴走という、古臭いテーマが見えるのだが、この部分が日本人にとってはいまいち不満な要素かもしれないなと思っている。何故、日本人にとっては…と表現するかというと、日本人には単なるSFにしか映らないけど、カトリックからすれば“神の領域”を犯すとんでもない所業だと思われていると思うのだ。なんてったってマジめに進化論を否定するレベルだもの。主人公の彼女がその点を連呼し続けることからもわかる。そういう共和党的な価値観と、無神論的な思想の相克が入り乱れた空気の中を、渦中の猿が疾走していく、そんなイメージ。新作料金で観ても後悔はしないと思う。米アカデミー賞とか、賞レースからは総スカンに近いけど、気にすんな。
#マルフォイ…、、、、、。しばらく小悪人役の需要はつづくんじゃないかな。滲み出る小物臭いがハンパない。ある意味才能だと思う。
負けるな日本
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クボタカユキ
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男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
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一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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