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公開年:1998年
公開国:イギリス
時 間:92分
監 督:カーク・ジョーンズ
出 演:ニイアン・バネン、デヴィッド・ケリー、スーザン・リンチ、ジェームズ・ネスビット、フィオヌラ・フラナガン、モーラ・オマリー、ロバート・ヒッキー 他
コピー:ネコばばる?
南アイルランドの小島にある過疎で老人だらけの小さな村タリーモア。この村のだれかが宝くじに当選したことを地方紙の記事知ったジャッキーは、おこぼれにあずかろうと、友達のマイケルと一緒に当選者を捜し始める。何かを購入したりいつもと様子の違う村人を見つけては探りを入れるが一向に当選者らしい人間が見当たらない。業を煮やしたジャッキーは村中の人集めてチキン・パーティを開いてさらに探りを入れるが、さぱり判らない。お手上げかと思ったが、このパーティにネッドだけが来ていないことに気付く。早速、チキンを手土産にネッドの家を訪問するジャッキー。しかし、いくら呼びかけても返事がないので家に入っていくと、たりくじを握りしめたままショックで死んでいるネッドを発見する。賞金は無効になってしまうとがっかりしたジャッキーは、とりあえず家に帰り就寝。しかし、ネッドが自分にチキンをすすめてくる夢を見たジャッキーは、きっと賞金を無駄にせずに村人たちで分け与えよというネッドの意思だと解釈。マイケルをネッドに成りすまさせて、賞金を貰おうとするのだが…というストーリー。
とことん突っ走り系のコメディではある。老人がヨタヨタとがんばっちゃうのがおもしろんだろう。全体のテンポも良い。ただ、村人に宝くじが当たったヤツがいるから捜そうぜ!にはじまり、当選者が死んでいたから成りすまそうぜ!となり、さらに村人を全員巻き込んで平等に分割しようぜ!だからみんな一緒に演技しような!という展開。下衆、下衆、下衆アンド下衆。別に老人に清廉さを求めているわけでもないし、自分がモラリストだとも思わないけど、ちょっと下衆すぎやしないかと。
本作、結構評判がいい。でも、おもしろくないわけじゃないけど、そこまでか?と。
村人が葬式を出しておしまいって所を見ると、公式には子孫はいなかったってことか。こういう場合は、相続者のいない財産ということで国庫に入るんだろう。それを、俺たちが受け取ったってだれも不幸にはならんだろ?という発想はわかるのだが、彼らを応援しながら観る気にまではならなかった。ジャッキーの奥さんは、マイケルに悪事をさせることが許せないといっていたが、そういう問題ではなく、根本的にやってはいけないことだろう。
なんだろう、このイギリス辺りの、政府なんか楯突いてナンボじゃ!みたいな、ベース思考。“お天道様が見ている”という感覚が皆無なんだろうな。このまま生活してたって、こんな田舎の小さな村で余生を過ごす意味なんかない。搾取するだけ搾取して、老後はこの有様かよ!政府め!っていうのがイギリス人の普通の感覚で、あえて説明するまでもないってことなのかもしれんが。
本作をおもしろいと思えるかどうかは、彼らを素直に応援できるか、それとも最後はおじゃんになることを期待するか…が境目かと。前者は愉しめるだろうし、後者はノリきれないだろう。欲に目がくらんだのかもしれんが、ある意味いちばん正論だった足の悪いばあさんを、事故で電話ボックスごとぶっ殺してしまう演出。私は後者だったので、インパクトこそあったけど笑えはしなかったわけだ。“正義<政府への不満”だとしてもその演出でいいのかよ!と。
並行して展開する、豚飼育業の男の恋のお話。宝くじの話と何の関係があるのやら…と、最後まで疑問だったが、最後の最後でやっと繋がる。まあ、ネッドが実は…というオチはチョッピリ不意を付かれた(というか、あまりにもラスト間際だったもので)。この仕掛けがなかければ、愚作だったと思う。
ネッドはなかなかのプレイボーイだったってことか…。あれ、そういえば、ジャッキーの奥さんがマイケルを悪事に巻き込んだことを怒ってたのって…。なんか、けっこう裏ではドロドロした村なのかも…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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