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公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:ジェフ・シェイファー
出 演:スコット・ミシュロウィック、ジェイコブ・ピッツ、クリスティン・クルック、ミシェル・トラクテンバーグ、マット・デイモン、ジェシカ・ボース、ヴィニー・ジョーンズ、トラヴィス・ウェスター 他






卒業式の日に彼女にフラれたスコット。ドイツ語の科目の手伝いをしてもらって以来のメル友のドイツ人マイクへ、グチのメールを送信すると、同情したマイクから「慰めにアメリカに行く」という返信が。とっさに「オレはゲイじゃない!」と返信してしまう。ところが、弟からの指摘で、実は“マイク”はドイツ語読みでは“ミーカ”で女の子であることが判明。あわてて謝罪メールをするものの、既にメールはブロックされてしまっていた。なんでも相談できる友達を失ったことと、実は女の子だった勿体なさが相まって、居ても立ってもいられくなったスコットは、友人のクーパーと一緒に、彼女が住むベルリンへ向かうことを決める。予算が少ない彼らは、安い便を使って一旦ロンドンに入り、そこから陸路でベルリンへ向かうのだったが、さっそくフーリガンに絡まれてしまい…というストーリー。

メールをブロックされたって、別の人のアドレスからメールすりゃいいだけだろ…って。旅の始まりがそんなマヌケな演出から始まるのが残念なのだが、結果的には、悪くない作品だった。

若者の性がテーマで、裸祭りでモザイクもなしという映像的には過激な作品なんだけど、トータル的には全然エロく感じなくて、不思議とライトなコメディにうまくまとまっている。
日本人の私からしたら、性の奔放具合は、アメリカもヨーロッパも変わりないだろ!って思うけど、作中「ヨーロッパの大胆なセックスに嫌気が差した人間が、アメリカに移住してきたのだ」みたいなセリフがある。アメリカ人は自分たちの国をつまらないと自覚している模様。興味深い。

ロードムービーとしてもなかなか優秀。目的地にたどり着けなくなる原因として、フーリガンやら、頭のネジが外れたトラック運ちゃんとかが出てくるんだけど、魅力的に描かれている。特にフーリガンの兄ちゃんはいい味だった。随所にちりばめられたギャグも、日本人でも十分理解できるセンスで好感が持てた。

終盤に向かい、舞台がイタリアになるあたりで、休息にギャグのパワーが落ちる。サンマルコの鐘のくだりとか、いくらなんでもそれはない…って感じ。安易でつまらなかった。冒頭のメールブロックの件と、この件だけが残念な点かな。

青春ギャグ&ロードムービーとしては、ちょうど良い頃合い。いや、完成度は高いと言い切ってしまって良いと思う。いいセンスの監督だと思うのだが、その後パっとした活躍がないのが不思議。軽くお薦めしたい作品。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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