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公開年:2011年
公開国:スペイン
時 間:114分
監 督:エンリケ・ウルビス
出 演:ホセ・コロナド、ロドルフォ・サンチョ、エレナ・ミケル チャコン、フアンホ・アルテロ、ペドロ・マリア・サンチェス、ナディア・カサード 他
コピー:その男の衝動は、正義か邪心か――。





中年刑事のサントスは、かつて情報部で活躍していた敏腕捜査官だったが、数年前にコロンビアで同僚に重傷を負わせてしまい、失踪人捜索課に左遷されてしまう。その後は、閑職にうんざりする日々を酒で埋め合わせる日々を送っていた。ある日、泥酔して立ち寄った酒場で不審な男たちを目撃。酔いも手伝ってトラブルとなり、3人を射殺してしまう。とっさに証拠隠滅を図るが、現場に潜んでいた男を逃してしまう。保身のためにその男の行方を追うのだったが、売春組織や麻薬販売ルートとの繋がりが浮かびあがり…というストーリー。

判りにくい。まず、その一言に尽きる。改めてあらすじをネットで調べないと、整理できないくらいわかりずらい。

上に書いたあらすじでは、左遷されたくだりを先に書いたが、実際は酒場で刑事の身分証明書を持っている小汚いおっさんが、理不尽にブチ切れて射殺するところから始まる。どう考えてもおっさんの方が悪い。コロンビアの事故の話は、かなり後から出てくる。

殺した人たちが、犯罪組織と繋がっていることが見えてくるのだが、これが証拠隠滅の副産物なのか、実はまだ情報部の仕事をしていて隠密操作をしていた結果かのか、それとも個人的に裏で別動していたのかが、よくわからない。失踪人捜索課におっさんの行動をうまいこと誤魔化している同僚が出てきたから、隠密行動しているんだろうな…と思い込んでいたのだが、ネットであらすじを読んだかぎりは、一つ目らしい…。
本当か?と現時点でも疑っているくらい、よくわからない。

証拠隠滅のシーンでは、右手こそハンカチをもって指紋をつけないようにしているけど、右手ではベタベタさわっているという、意味不明な状況。酔っているから? それとも実は刑事じゃないっていう演出??とまで色々考えさせられたが、ふつうに刑事だった模様。

緊迫感だけはやたら煽る演出をしているが、主人公のおっさんの正体が何者で、どういう目的で行動しているのか、半分過ぎてもよくわからない。
コロンビアの事件の説明だって、かなり後半にならないと出てこない。とにかく設定を後出しで説明する演出が、全然効果を生んでいないのだ。
主人公の目的が見えないのだから、一緒に犯人を追いつめていく共感も得にくい。そりゃぁ、おもしろく感じるはずがない。
ちょっと、サスペンスを履き違えているんじゃないかな…とまで思う。

最後は昔とった杵柄で、悪と対峙して見事に散って、本当にやりたかった人々を救う仕事を全うできた満足で死んでいくという、男のロマンを醸し出したつもりなんだろう(おそらく)。

しかし、本国ではゴヤ賞を獲るほど評価が高かったとのこと。スペイン人には、スッと腑に落ちる何かがあるのかもしれない。
残念ながら、わたしにとっては、ラムコークが飲みたくなるだけの作品だった。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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