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image0451.png公開年:1999年
公開国:アメリカ
時 間:188分
監 督:フランク・ダラボン
出 演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース、ボニー・ハント、マイケル・クラーク・ダンカン、ジェームズ・クロムウェル、マイケル・ジェッター、グレアム・グリーン、ダグ・ハッチソン、サム・ロックウェル、バリー・ペッパー、ジェフリー・デマン、パトリシア・クラークソン、ハリー・ディーン・スタントン、ウィリアム・サドラー、ゲイリー・シニーズ、ポーラ・マルコムソン 他
受 賞:【1999年/第5回放送映画批評家協会賞】助演男優賞(マイケル・クラーク・ダンカン)、脚色賞(フランク・ダラボン)
コピー:僕たちは、世界で一番美しい魂を握りつぶそうとしていた――

大恐慌下の1935年。ジョージア州のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房で看守を務めていたポールは、重い尿道炎に冒されており、あまりの排尿時の痛みにより職務に支障をきたすほどになっていた。そんな中、少女2人をレイプし殺害した罪によって死刑を宣告されたジョン・コーフィという黒人の大男が移送されてくる。コーフィは暗闇に怯える物静かな性格で、とてもそんな恐ろしい罪を犯す人間には見えなかった。さらに、ウォートンという死刑囚が移送されてきてくるが、巧みに心神喪失をウォートンに不意をつかれ、脱走されそうになってしまう。何とか取り押さえたものの、ポールは股間を蹴り上げられ悶絶する。そのとき、コーフィが不思議な力でポールの尿道炎を治してしまい…というストーリー。

マイケル・クラーク・ダンカンがお亡くなりになったので、思い出して再鑑賞。

スティーヴン・キング原作の作品の中には、『アトランティスのこころ』のように、本作と同様に超常現象とヒューマンドラマがミックスした作品がいくつかある(『ドリームキャッチャー』もそうかも)。でも、どの作品よりも一番きれいにミックスしていると思う。
そして、、こんなに穴のないシナリオは、今まで観た映画の中でトップクラス(というか、一番だと思う)。脚本は、フランク・ダラボン監督自ら手掛けている。同僚の看守たち全員がジョンの力を知る流れ、なんで所長の妻を治療した後に虫を吐かなかったのか、二人の悪役の結末のつけ方、伏線の回収がウマいと簡単に言うのが憚られるくらい、巧みすぎる。

私は高く評価しているが、世の評判は意外と悪かったりする。文句の付け所がどこにあるのか、問いただしたい気持ちになるくらいなのだが…。長いことに文句をつける人がいるが、じゃあ、省ける部分があるなら、それがどこなのか教えて欲しい。自分が、こんなシナリオを書いて映画化されるようなことがあったら、私は腕一本失ってもいいくらい。

死刑制度がどうのこうのとか、この作品を観て、そんなことに思いを馳せる人は野暮である。こんな理不尽な犯罪は、いまでも世界でおき続けている…。コーフィの台詞は響く。実際、間違いなく、今も誰かが殺されていて、運がよければ何年か後にニュースになるだろう。
冒頭の老人の語りから、ラストの告白と顛末。なにかを直球で語るわけではなく、漂わせる雰囲気が秀逸。この作品は善人と悪人がキレイに別れすぎという人がいるが、このラストのポールの姿を観て、そんなことがいえるか?というか、人間が考える善と悪の概念を超えたなにかがあることを、感じられはしないだろうか。

数年おきに、繰り返し観る作品。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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