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image0668.png公開年:2002年 
公開国:フランス、カナダ、イギリス、アメリカ
時 間:98分  
監 督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出 演:レイフ・ファインズ、ミランダ・リチャードソン、ガブリエル・バーン、ブラッドリー・ホール、リン・レッドグレーヴ、ジョン・ネヴィル、ゲイリー・ライネック、フィリップ・クレイグ 他
ノミネート:【2002年/第55回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(デヴィッド・クローネンバーグ)
【2002年/第15回ヨーロッパ映画賞】インターナショナル[非ヨーロッパ作品賞](デヴィッド・クローネンバーグ)
コピー:私の母は殺された。

精神療養施設を退院させられた男デニスは、20年ぶりに故郷ロンドンへ戻り、社会復帰のための施設で暮らすことに。彼は、陰惨な過去が書き綴られ1冊のノートを取り出し、クモの話が大好きだったので母親から“スパイダー”と呼ばれていた少年時代を思い出す。配管工の父はパブに入り浸り、やがて娼婦と不倫の関係になってしまったのだが…というストーリー。

いきなりネタバレで申し訳ない。観ていない人は、以降絶対読まないで、観てほしい。とりあえず、私の評価は低くないとだけ言っておこう。

以下、ネタバレ。

本作も“犯人は自分”系の話である。この時期は本当にこのオチが多くて、私なら恥ずかしいので絶対に製作しないところなのだが、そんな私でも本作は許せる。その理由は、根本的に犯人探しの話になっていないから(大して勘の鋭くない私は、そこに意識が向かず、もしやそういうオチ?と警戒することは無かった)。まず、心を病んでいる人間がなぜこうなったのか、そしてどうなるのか?という部分に着目し、それに独特の雰囲気や奇異なキャラクター達の行動がまぶされて、トータルとして興味が削がれることはなかった。心を病んだ人間の回想で綴られることから、話自体が虚虚実実である点も、非常に効果的である。

クローネンバーグ作品ということで、もっとグロいものを想像(期待)してがっかりした人もいるようだが、私はそういう趣味ではないので、全然OK。悪い評価をする人が相当数いるが、私はそういう人たちの、「ありがちだ」とか「内容がない」という指摘に賛同しない。

でも、ここまで言っておきながら、ものすごい名作と思われても、実はこまる。おそらく観た人の半数は、途中でちょっと飽きるだろうな…と本心では思っている。上映時間も短くて、もうすこし工夫を凝らして、シーンを増やしてもよいのに、と思うくらいだ。

もし、『マシニスト』とかを観て、けっこうアリだな…と思った人は本作もOKだと思うので、そういう人だけ観てくれればいい。独特の雰囲気を楽しむ作品である。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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