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image1518.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:94分
監 督:塚本連平
出 演:三村マサカズ、大竹一樹、芦名星、ベンガル、井森美幸、田中要次、正名僕蔵、酒井敏也、載寧龍二、岩松了、保積ペペ、長谷川朝晴、小松和重、永岡佑、篠山輝信、入来茉里、尾上綾華、足立麻美、安藤玉恵、佐野泰臣、つぶやきシロー、手島優、板野友美、丘みつ子、麿赤兒 他
コピー:雨ニモ負ケル。風ニモ負ケル。
さまぁ~ず主演!コンプレックス克服ムービー!!

若ハゲに悩む茂は、東京への転勤を機にカツラの装着を考えるが、時間も予算もないため、“安くて早い”という宣伝文句の店“大和田カツラ”を訪れる。念願のカツラを付け転勤初日を迎えたが、周囲にバレるのではないかと不安に押しつぶさる。ある日、森山の部署に涼子という女性スタッフが配属されてくるが、2人で仕事をしていくうちに、二人はいい感じになっていき…というストーリー。

初めから、ヒット作にしようとか賞レースに参加しようとして製作されていないのは明白ではあるのだが、なかなか興味深い作品だと思う。昔のホイチョイ・プロダクションの映画みたいなノリだが、さまぁ~ずの単独ライブDVDを観たことがある人ならお判りだろうが、本作のストーリーは、やろうと思えばコントライブで充分表現できる内容で、さまぁ~ずの得意分野といえる。

役者の半数がホリプロ所属で、失敗しても成功してもホリプロの責任範疇で収めようという意図も見え、ホリプロの税金対策か?なんて穿った見方すらできるが、しかし、許される予算内で且つ最大の効果が得られる演出を、貪欲に模索しているのは判る。さまぁ~ず人気におんぶにだっこしているともいえるが、さまぁ~ず番組のDVDの売り上げは大きいので、公開時の配収が芳しくなくてもDVDでかなり回収できるだろう。
このような芸能事務所がメインとなって映画制作に携わる方式というのは、昨今の製作委員会方式とは異なる新たな映画制作方式になるかもしれない。所属俳優を使えるのでコストは小さいし、スケジュール調整も楽で、撮影期間も短くて済む。製作予算は費用計上できて、それこそ税金対策にもなる。そして一番大きいメリットは、所属俳優を“こういう風に売りたい”という形で出せるということだ。本作でいうなら芦名星がそれ。ちょっと冷たいイメージがあるので、『鴨川ホルモー』みたいに、悪いイメージの役があたることが多いのだが、本作では事務所が臨んでいるであろう、綺麗なおねえさんでツンデレというキャラ。売り出し期間中に事務所が望むような役のオファーがくる可能性なんて小さいのだがら、本作で評判になって同じような役が続けば御の字である。

…ということで、プロモーション的に非常におもしろいと思ったわけである。

で、内容に話を移すが、コメディ映画だと思って観るのではなく、さまぁ~ずのコントDVDだと思ってみれば充分愉しめるだろう。ワタクシ的にはアリだったので、軽くお薦めする。

#大和田は“やまと でん”じゃないんだ……。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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