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公開国:アメリカ
時 間:89分
監 督:ジョン・カーペンター
出 演:アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ローラ=リー、リンジー・フォンセカ、ミカ・ブーレム、ジャレッド・ハリス 他
1966年。20歳のクリステンは、身に覚えのない放火の容疑で逮捕され、そのまま精神病院に収容される。そこには、自分以外に同年代の女性が4人収容されていた。クリステンは、自分に異常なところがあるとはとても思えず、納得ができないまま初日の夜を迎えるが、何者かの気配を感じ、ますます不安を募らせる。他の患者は、汚れたぬいぐるみを片時も離さずいつも怯えているゾーイ、振る舞いが派手で奔放なサラ、絵を描くのが得意なアイリス、いつも歌を口ずさんでいるエミリー。自分は異常ではないと思っているが、記憶が欠落していることに気付きはじめるクリステン。治療が進行するほど、不気味な何者かの気配を感じることも多くなり、いよいよ収容されていることに危機を感じた彼女は、他の患者と一緒に脱走を試みるのだが…というストーリー。
『遊星からの物体X』のジョン・カーペンター様の久々の作品。音楽が、過去のジョン・カーペンター作品らしさを彷彿とさせてくれる。いかにもな自分らしさを出せているのがすごい。
はじめっからB級臭満載。なんだこれ。ありがちな普通のホラーじゃんか。多くの人はそう思うだろう。
亡霊の仕業だ…とか、医者とか看護婦とかが実は…とか、別の患者が実は…とか、クリステンが多重人格で…とか、誰かがこの病棟に潜んでる…とか、もうそんなありきたりなパターンに決まってるじゃん……、、、あれ、色々予想は挙がるけど、これだな…って確定はできない。ありがちな演出ばかりの波状攻撃で、逆にどういうオチなのか判らなくなっている。これって、案外、高等テクニックなのでは?と気付くと、感心しきり。
“監禁病棟”なんてお色気路線みたいな邦題だけど、そんなシーンは皆無。けっこう正統派なB級ホラー。変な表現かもしれないけど、そうとしか言いようがない。とにかく、予算はかかってないのは明白。
(以下ネタバレ)
結局は『アイデンティティ』そのままだった。
はじめは、なんでわざわざ舞台を60年代にしたのか疑問だったんだけど、もし時代設定を現在にしていたら、オチは読め易くなっていたと思う。なんでもおこり得そうな空気を出すには、ちょっと昔の設定にしたのは効果的だったと思う。
結果的にはベタベタなオチなのに、何かそこに落ち着いたこと(奇を衒わなかったこと)で安堵を覚えてしまうという、不思議な作品。ベテランのなせる業か。絶対多数の人は低い評価をくだすと思うが、先が読めた気にさせておいて、実は読めていないという、観客の泳がせ方に対して好評価をしてみたい。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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