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image1920.png公開年:2011年
公開国:日本
時 間:107分
監 督:増井壮一
出 演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、玄田哲章、小桜エツ子、愛河里花子、櫻井智、堀内賢雄、なかじままり、龍田直樹、隈本吉成、木村雅史、倉田雅世、那須めぐみ、筈見純、足立友、真堂圭、井上喜久子、川浪葉子、大西健晴、田中一成、阪口周平、浦山迅、乃村健次、村上信五、大倉忠義、山野史人 他
コピー:父ちゃん 母ちゃん。実はオラ、スパイです。


ある日、しんのすけの前に、スノモノ・レモンという7歳の少女が現れる。彼女は、“君をアクションスパイに任命する、正義のために一緒に戦おう”というしんのすけ宛てのアクション仮面からのメッセージを携えていた。アクション仮面からの呼びかけですっかりその気になったしんのすけは、スパイになる決心をする。トレーニングを完遂するとアクション仮面に会えるというレモンの言葉を信じて、レモンのスパイ訓練についていくしんちゃん。やがて、アクション仮面から「ヘーデルナ王国の悪の博士から正義のカプセルを奪還せよ」との指令が届き…というストーリー。

めずらしくタレントを声優にしたプロモーションをしていないな…と思ったら関ジャニ∞が出てるのか。わかりにくいし効果も薄い。

大枠では騙されていても、能動的でマイペースなのが、いつもの映画のしんちゃんなのだが、本作ではずっと騙され続ける。半分以上進んでも、ただ騙され続ける。多少の奇行は見せるが、一緒に行動するレモンという女の子の言いなり。いつもなら、自分を捕らえた悪人なんかを翻弄しちゃうんだけど、そういう面白みがない。

家族ごと外国の捉えられる展開は、過去の作品でも多かったが、今回は家族を一緒に連れて行く理由も希薄。というか惰性。こどもが喜ぶとでも思ったのか“おなら”押し。対立する二つの国の様子もさほど面白くないし、おなら兵器で世界を征服するという話が、おもしろくない。
レモンを助けようというしんちゃんの心意気や心境の変化がいまいち描けていないので、共感できない。

敵のボスキャラの女性二人が、しんちゃん映画史上、一番つまらない。最後に敵を倒すギミックもおもしろくなく、ただただ下品な印象しか残らない。敵が卑劣なヤツだ…という印象もなければ、実は同情すべきいいヤツだ…という展開でもない。ただただ小物。やっつけたカタルシスもないし、レモンの親のくだりもモヤモヤっとして片付けられてしまう。

こうなったら、残るは家族愛だな…ってことになるのだが、その要素は極めて薄い。じゃあ、友情路線で…といっても、風間くんたちは早々に退場しているので、時すでに遅し。

歴代シリーズの中で、一番つまらないかもしれない。増井壮一という監督さんは映画ははじめて。脚本はこぐれ京という人だが、この人もはじめて。これまでとはポスターとかDVDジャケットのイメージをガラッと変えて、心機一転を図ったんだろうけど、従来の作品の劣化コピーでしかない。とにかくシナリオのデキが悪すぎる。子供は途中で飽きただろうな。 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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