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公開国:フランス
時 間:101分
監 督:ミシェル・アザナヴィシウス
出 演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラー、ミッシー・パイル、ベス・グラント、ジョエル・マーレイ、エド・ローター、ビッツィー・トゥロック、ケン・ダヴィティアン、 マルコム・マクダウェル、ベイジル・ホフマン、ビル・ファガーパッケ、ニーナ・シマーシュコ、スティーヴン・メンディロ 他
受 賞:【2011年/第84回アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、作曲賞(ルドヴィック・ブールス)、衣装デザイン賞(マーク・ブリッジス)
【2011年/第64回カンヌ国際映画祭】男優賞(ジャン・デュジャルダン)
【2011年/第78回NY批評家協会賞】作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)
【2011年/第69回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]、男優賞[コメディ/ミュージカル](ジャン・デュジャルダン)、音楽賞(ルドヴィック・ブールス)
【2011年/第65回英国アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、オリジナル脚本賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、作曲賞(ルドヴィック・ブールス)、撮影賞(ギョーム・シフマン)、衣装デザイン賞(マーク・ブリッジス)
【2011年/第24回ヨーロッパ映画賞】音楽賞(ルドヴィック・ブールス)
【2011年/第27回インディペンデント・スピリット賞】作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、撮影賞(ギョーム・シフマン)
【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、衣装デザイン賞(マーク・ブリッジス)、音楽賞(ルドヴィック・ブールス)
【2011年/第37回セザール賞】作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演女優賞(ベレニス・ベジョ)、音楽賞(ルドヴィック・ブールス)、撮影賞(ギョーム・シフマン)、美術賞(ローレンス・ベネット)
コピー:温かい涙、溢れ出す愛。この感動に世界が喝采――
1927年のハリウッド。映画界はサイレント全盛期。銀幕のスター、ジョージ・ヴァレンティンは、愛犬と競演した新作の舞台挨拶で大喝采を浴びていた。熱狂する観客は映画館の周囲にまで溢れるほどで、ジョージは会場を出るだけでも一苦労。そんな混雑の中、ジョージは若い女性ファンに突き飛ばされてしまう。それでもご機嫌のジョージは怒ることなく微笑んでいると、突き飛ばした女性は興奮して、大スターの頬にキスしてしまう。そこを写真に撮られ、翌日の新聞の一面に。おかげでジョージは妻の機嫌を損ねてしまう。ジョージを突き飛ばした女性は、女優を目指すペピー・ミラー。映画会社のオーディションを受けた彼女は、キュートなダンスと笑顔で見事合格し、ジョージ主演作のエキストラ役を獲得する。撮影後、楽屋を訪ねてきたペピーに、ジョージは唇の上にほくろを描くことをアドバイス。その後、彼女は続々と役を獲得していく。一方、映画界にはトーキー映画が登場。しかし、ジョージはサイレント映画にこだわり続け、時代から取り残されてしまい…とうストーリー。
サイレント時代のお話なので、本編もサイレントで進む。白黒なだけでなく4:3。観る前、何だよ吹き替え音声ついてないのかよ…なんて思ってたんだけど、そりゃあるわけないわなぁ。
「昔の写真が白黒なのは、実際に世界が白黒だからだと思ってた…」なんていうかわいい子供の勘違いを聞くことがあるが、本作も、トーキーが世に出てきたとき(もしくは世に受け入れられた瞬間)に、本編に音が入ってくるのかと思ったら違った。
主人公は、映画の主流がトーキーになっても、頑なにサイレントこそ真の映画だと思っている人間。だからずっと本作もサイレントなわけだ。そしてサイレント映画こそ芸術だと思っている。だからアーティストっていうタイトル。一応、筋は通っている。
ラストは、『ジャズシンガー』(『ジャズシンガー』はサイレンとからトーキーへの移行を体現した映画。ずっとサイレントで話が進んでラストシーンで声が入る)。『ヒューゴの不思議な発明』が子供向けのファンタジーと思わせておいて、実はジョルジュ・メリエスへのリスペクト且つ映画賛歌だったりしたわけだが、こういう映画自体へ愛が溢れる映画は嫌いじゃない。
#なので、途中で夢の音声が乗るのがちょっと邪魔だったかも。
3D全盛の中、これが米アカデミー作品賞を獲ってしまうということにも意味がある。が、本作は技術の進歩に付いていけない業界人の凋落が表現されていることを考えるとと、3Dの波に乗ることに躊躇するな! 観客は立体映像を観たがっている!というメッセージと取れなくも無い。
他の映画製作者は「その手があったか」「やられた」と思ったことだろう。もうこの手法は使うことはできないものね。企画の勝利。
まあ正直、ストーリーは凡庸な気がするが、ラブストーリーになんか基本的に興味のない私には、適度な恋愛模様。その恋愛だって単なるオッサンへの愛情ってだけじゃなく、“映画”へのリスペクトが混ざってるんだもの。私はグっと惹きつけられたまま、観終えることができたけど、良いと思う人、それほどでも…という人、ぱっくり半々に分かれる作品だろうね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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