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公開国:アメリカ
時 間:113分
監 督:ポール・ヴァーホーヴェン
出 演:アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン、マイケル・アイアンサイド、ロニー・コックス、マーシャル・ベル、メル・ジョンソン・Jr、マイケル・チャンピオン、ロイ・ブロックスミス、レイ・ベイカー、リシア・ナフ 他
受 賞:【1990年/第63回アカデミー賞】特別業績賞(視覚効果)
コピー:見たこともない! いま、新しい大冒険映画をハリウッドは創り上げた。
西暦2084年。建設作業員のダグは、妻のローリーと2人暮らし。しかし、いつも同じ火星の夢を見てうなされることに悩んでいた。火星に行ったことはなく、なんでこんなに火星のことが気になるのか自分でもよくわからなかった。そんなある日、「旅行の記憶を売る」というリコール社の存在を知る。さっそくリコール社を訪れたダグは、火星旅行を記憶を注入してもらうことに。その記憶の設定は、自分は諜報員で、ブルネットの女性と恋に落ちるというもの。しかし、なぜか記憶の注入は失敗し、意識を取り戻すと帰宅途中のタクシーの中だった。何が何やらわからないタグは、これまでのことをローリーに説明すると、彼女は突然タグを殺そうおと襲い掛かってきて…というストーリー。
コリン・ファレル主演のリメイク版のおさらいで鑑賞(これもTSUTAYAでしかレンタルしないらしいな)。
本作を観る時、毎度毎度思うのだが(おそらく多くの人が同じように思っているはず)、マンガの『コブラ』の第一話とプロットがまったく一緒。原作の『追憶売ります』が1966年で、コブラが1978年。おそらく寺沢武一がパクったんだろうな。インスパイアって言ってあげたいんだけど、そのまますぎなんだもん。
まあ、それはそれとして、観始めちゃうと、そのまま観続けちゃう、ホイホイ率はものすごい高い作品だと思う。
火星で繰り広げられた内容は、実はすべてリコール社で見ている夢…らしい。実際、監督はそういう意図で作っていたらしいしかし、DVDで観るとそういう編集にはなっていない。だって、事実だったほうがおもしろいんだもん。
現実か夢なのか判然としない…という内容にしたいならば、主人公がどっちかわからなくなって混乱するシーンとか、どうせ夢なんだろう?ってダメ元で主人公がやらかすとか、観客がもしかして…と思うようなシーンを、もっと途中に差し込まないとダメだと思う。少なくとも火星に言ってからは、そんな疑いの余地を挟むようなシーンは一つもなかった。
もっと深く追求すれば、それこそ『マトリックス』ばりに、認識論の領域まで高めることはできたのに、そんな高尚な意図は微塵も感じられない。決して、わざと避けようとしているわけではない。そういう考えには及んでいないのだ。
しかし、そのおかげで、テンポのよいSFとして成立しているという、監督の製作意図とは外れた方向で成功してしまった、珍しい作品だと思う。ちなみにバーホーベン監督は『ロボコップ』の監督。ノリにノッている時期ではある。
さすがに今観ると、特撮(特殊メイクやマペット)はショボく感じるかもしれない。でも1990年当時は、ここまで来たか!と思ったものだ。異形の者が出てくる作品はたくさんあるが、“ミュータント”のデザインの発送(というか絶妙なエグさ)は、非常にユニーク。
また、お色気、暴力、差別的な表現のいずれにおいても、制限しようとか配慮しようとかいう意志が薄く、それが結果的に大人の鑑賞に堪えうるSF作品に繋がっている。こに仕上がりの軽さと、短めの上映時間のおかげで、TV放映にはもってこい。今後もことあるごとに放送されると思う。
シャロン・ストーンは、『氷の微笑』の2年前。中途半端な美人で暴力的なビッチをうまく演じている。もう、ベースが二流俳優であることがはっきりわかる。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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