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image0144.png公開年:1998年 
公開国:イギリス
時 間:124分
監 督:シェカール・カプール
出 演:ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ、クリストファー・エクルストン、リチャード・アッテンボロー、ファニー・アルダン、キャシー・バーク、エリック・カントナ、ジェームズ・フレイン、ヴァンサン・カッセル、ジョン・ギールグッド、ダニエル・クレイグ、エミリー・モーティマー、ジョセフ・オコナー、エドワード・ハードウィック 他
受 賞:【1998年/第71回アカデミー賞】メイクアップ賞(ジェニー・シャーコア)
【1998年/第56回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](ケイト・ブランシェット)
【1998年/第52回英国アカデミー賞】主演女優賞(ケイト・ブランシェット)、助演男優賞(ジェフリー・ラッシュ)、作曲賞[アンソニー・アスクィス映画音楽賞](デヴィッド・ハーシュフェルダー)、撮影賞(レミ・アデファラシン)、メイクアップ&ヘアー賞、英国作品賞[アレキサンダー・コルダ賞]
【1998年/第4回放送映画批評家協会賞】主演女優賞(ケイト・ブランシェット)、ブレイクスルー賞(ジョセフ・ファインズ:「恋におちたシェイクスピア」の演技に対しても)
コピー:世界の映画賞、堂々16部門受賞!!!
その瞳が、唇が、その存在が革命<ヴァージン・クイーン>25歳。

カトリック信徒であるメアリー王女によるプロテスタント弾圧が激化する16世紀イングランド。メアリー王女は、カトリック信者であり王位継承権のある腹違いの妹エリザベスを幽閉するが、病のために死去してしまう。世継ぎは弱冠25歳のエリザベスに。側近達は、国と安定のために、隣国との政略結婚を迫るが、彼女には、恋人のダドリーがおり…というストーリー。

昨日の『ブーリン家の姉妹』を観て、どうしても続けて本作を観たくなった(購入して持っている)。
とにかく『ブーリン家の姉妹』を観たおかげで、メアリー王女や周囲の言動が腑に落ち、エリザベスの立場がより理解できる。これまで5度以上、本作を観ているが、霧が晴れて別作品を観ているくらいの新鮮さを感じた(今日のレビューは『エリザベス』自体のおもしろさというよりも、『ブーリン家の姉妹』と連続で観ることの効能について語ることになりそうだ)。

ヘンリー8世の力量がどれくらいであったはよくわからんが、少なくとも、メアリー王女の治世においては、宗教的なゆり戻しや弾圧(ブラッディ・メアリーと呼ばれたくらいだから)によって、経済力も軍力もガタ落ちで、エリザベスが引き継いだ段階では、三流国家といってもよい。これが、ゴールデン・エイジとまで呼ばれる状態になるには、いかなる過程を経るのか…というのが本作の愉しさなのだが、もう一度いうが、『ブーリン家の姉妹』の姉妹を観たおかげで、スタート時点のマイナスっぷりが良く理解できて、エリザベスの言動、一つ一つがより重く感じられる。そして、エリザベスがアン・ブーリンの性格をしっかり引き継いでいることにも気付き、とても興味深かった。

若干、なんで前妃の娘のメアリーが王女になれちゃってるわけ?とか、メアリー・ブーリンの男子は庶子扱いで継承権はないのね…とか、いろいろ疑問は湧くとは思う。ヘンリーは第3王妃を迎えて、その間に男子が生まれるけど早死にして、またもや権力争いが勃発し、すったもんだを経て、イングランド史上初の女王になるんだけど、この2作品の間にも、たくさんすったもんだがあるので、そちらも映画化してほしい気もするね。

『エリザベス』はもう観たよって人も、騙されたと思って、是非『ブーリン家の姉妹』と連続して観てほしい。単なる王女様の波乱万丈ストーリーでは終わらない何かに変貌することを保証する。このセット、強くお薦め。
それにしても、本作は、ドラマの1シーズンくらいボリューミーなのに、たった124分という点も改めて驚き。

#話はかわるけど、本作のエリザベスの吹替えのデキが非常によろしい。幽閉されていて儚い頃や、即位したての頃の自信なさげな所や、絶対君主たれと振舞う時の違いをうまく表現できている。是非、吹替えで観ることをお薦めする。

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