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image0991.png公開年:2004年 
公開国:ドイツ
時 間:155分  
監 督:オリバー・ヒルシェヴィゲル
出 演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、トーマス・クレッチマン、ユリアーネ・ケーラー、コリンナ・ハルフォーフ 他
受 賞:【2004年/第77回アカデミー賞】外国語映画賞
【2004年/第17回ヨーロッパ映画賞】男優賞(ブルーノ・ガンツ)
コピー:彼の敵は世界
全てを目撃した秘書が今明かす、衝撃の真実。

ヒトラーの個人秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの目線で、ヒトラーが地下の要塞で過ごした最期の12日間を様子を描いた作品。

監督は『es[エス]』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル(密室空間の話は得意なのかしら)。

最近、日本で『わが闘争』を漫画化したら、ドイツからクレームがついた。ドイツ本国ではいまだに発禁で、たとえそれが海外であろうともものすごく警戒するのだ。私はその漫画を買ったが、知ってる以上の情報はないんだけどね(『わが闘争』じゃなくってもヒトラーの生涯についての著作物はたくさんあるし)。日本では戦犯をあつかった映画やドラマは昔からたくさんあるが、それとは大違いだ。
2004年とはいえ、これをドイツで映画化したこと自体、かなり心的にも外面的にも抵抗があっただろうと伺える。そんな状況だから、原作者の証言に基づいて(おそらくその原作の内容が事実なのかどうかの検証もして)、厳格に製作されたことだろう。いや、それは歴史的につじつまが合わないよ…とか、他の人の証言と食い違いがあるなぁとか、そういうツッコミを避けるために、脚色はもちろん、過剰な演出や演技は極力排除されているのだろう。

ここまで言えばわかると思うが、これは映画という形式をとっているだけであって、歴史の教材の映画化だと思ったほうがよい。歴史的事実を説明するためには、判明している事柄は勝手にカットできないから、こんなに長くなる。
かといって、最後の12日間だけの話なので、ここまでドイツが劣勢になるまでのプロセスは、まったく語られることはないので、第二次世界大戦末期の国家間のパワーバランスを忘れていると、ちょっとわからないところもでてくる(ヒトラーが死んだあと、部下がだれかと交渉しようとするのだが、その相手がだれなのかわからない)。

逆に政治的なメッセージも盛り込まれない。淡々と事実を羅列する。一民衆だったといえども責任がないということはないのですよ…という衆愚政治への警告は、最後の原作者へのインタビューだけで表現されている。

さて、本作はお薦めできるか?というと、よほどヒトラーに興味のある人以外は、観るのはつらいかもしれない。もし、数ヶ月前に発売された、漫画版の『わが闘争』を見て興味が沸いた人はどうぞ。でもイヤっていうくらい長いし、ヒトラーの思想についてはなにもわからないけど、それを覚悟の上で。

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image1433.png公開年:2009年 
公開国:アメリカ
時 間:194分  
監 督:ロブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン
出 演:リース・ウィザースプーン、セス・ローゲン、ヒュー・ローリー、ウィル・アーネット、キーファー・サザーランド、レイン・ウィルソン、ポール・ラッド、スティーヴン・コルバート他
コピー:エイリアンがやってくる? モンスターならやってくれる!



ごく普通の女性がひょんなかことから巨大化してしまったばかりに奇妙な生き物たちと一緒にモンスター扱いされ、さらには、突如地球に襲来したエイリアンと戦わされるハメになる…というストーリー。

ドリームワークスのアニメには、『シュレック』のような表ドリームワークスがあるのに対して、『シャーク・テイル』のような裏ドリームワークスがある(と思う)。裏といっても大人的な要素とか暗いとかそういうことではなく、純粋に“子供だまし”という意味である。

表から裏かの判定は、社会的なマイノリティへの賛歌や、大人社会を斜めに観た視線とか、そういう演出やセリフがうまくいっているかどうかである。本作は完全にスベっている。ところどころに出てくる、ウィットに飛んだ(つもりの)セリフは、すべてとってつけで、裏にはなんの意味もない。単にモンスターが存在して宇宙人と戦うだけ。

このアニメはだれが見ておもしろいと思うのやら。
年末の忙しい時に子供にアニメでも見せておとなしくさせておこうという親は注意が必要だ。幼児はまず、あっというまに飽きる。中学生以上ならば、この子供だましをあっさり見抜き、見るのを止めるだろう。まあ、小学3年生と4年生の15%くらいが、最後まで楽しんで見るくらいだろう。

そりゃあ、吹き替えにベッキーを引っ張りだしてくるよ。そうでもしないとプロモーションもなにもあったもんじゃない。
まったくお薦めしない。他のモノを観よう。
 


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image1432.png公開年:2007年 
公開国:アメリカ
時 間:105分  
監 督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
出 演:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、アリシア・キーズ、クリス・エヴァンス、ニコラス・リース・アート、ドナ・マーフィ、ポール・ジアマッティ 他





大学卒業後、一流企業を目指すも、なりゆきでセレブ家庭の“ナニー(子守り)”になり、雇い主の押しつける無理難題やその息子のワガママに振り回される若い女性のストーリー。

『アメリカン・スプレンダー』の監督(夫婦)である。前作の『アメリカン・スプレンダー』の時は、かなり好印象なレビューを書いたと思う。

どうやら、この監督の演出は、私の好みに合っているようだ。まず、フレーム(というかユニークな枠組み)をかっちりつくる。『アメリカン・スプレンダー』の時は漫画のキャラクターとしての見せ方。本作は人類学的な視点。
日本の青年向け漫画なんかにはありそうなノリだけど、アメリカ映画ではあんまり無いかんじかな。

前作にあった荒削りさは無くなって、非常に洗練されてはいるのだが、その荒削りさにとても魅力があったんだろう。その“アク”がなくなったおかげて、惹きつける要素が少し減ったと思う。ということは、『アメリカン・スプレンダー』の面白さの何割かはラッキーパンチかビギナーズラックだったのかも。
社会学的に不要な部分は捨象するっていうっていうことで、雇い主は「X」だったり、言い寄ってくる男の名前は“ピー”だったりするのだが、前作だったらもっと病的にやってただろう。

まあ、次回作に期待する程度の首の皮は繋がっているとは思う(私は次回作も必ずチェックすると思うよ)。
ただ、前作ほど胸を張ってお薦めするほどではない。『アメリカン・スプレンダー』を観て、良い!と思った人は観てください。

#スカーレット・ヨハンソンってかわいんだかなんだかわかんないけど、そこが魅力なんでしょうね。
 なんとなくな予感だけど、この子役は、将来、結構な役者になっているような気がする。

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image1074.png公開年:2006年 
公開国:アメリカ
時 間:134分  
監 督:アン・リー
出 演:ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、アン・ハサウェイ、ミシェル・ウィリアムズ、ランディ・クエイド、リンダ・カーデリーニ、アンナ・ファリス、ケイト・マラ 他
受 賞)【2005年/第78回アカデミー賞】監督賞(アン・リー)、脚色賞(ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ)、作曲賞(グスターボ・サンタオラヤ)
コピー:はじまりは、純粋な友情の芽生えからだった───


2人のカウボーイの20年にわたる秘められた禁断の純愛を描くストーリー。

正直なところ、同性愛描写は不快極まりなかった。慣れだとかそういう問題ではないだろう。イヤなものはイヤだ(一度、観るのをやめたくらいだ)。ただ、それがいやだからといって、それだけで映画全体を悪い評価にするのはフェアではないし、アカデミー賞監督賞受賞が妥当かどうかの判定はできないので、ちょっと観点を変えることにした。

ようするに、社会的に正しくないとされる関係になった二人の恋愛ということでしょう。別に同性愛だけが社会的に受け止められない行動ではないのだから、『マディソン郡の橋』の2人に置き換えてみて、はたしてその他の描写に対して良い評価できるか、ということで判断してみたいと思う。

で、そう置き換えてみても、アカデミー賞をとれるレベルだとは思えない。長年不倫しているカップルがいるが、諸々の事情で結ばれることはない。表の暮らしの中で、頭の片隅にはいつも相手のことがある。家族はそれにうすうす気付き苦悩する。やがてその関係は、突然の事故で破綻する。でも、愛し続けているのよ。
これになんの目新しさがあるだろう。どこかで描かれているシチュエーションだよね。やはり同性愛という要素だから評価されているだけなのでは?私にはそう思えてならない。いや、誤解があるといけないので断っておくが、悪い映画だとは思わないのだ。様々な登場人物の感情の表現もすばらしいとは思うし、ぱぱっと時間が経過しすぎることに違和感を感じた人もいたと思うが、私にはかえって新鮮だったよ。でも、だからといってアカデミー賞の監督賞のレベルではないでしょう。

私の場合は、最終的に同性愛描写の不快で原点されて、凡作と変わらない結果になってしまっている。もう、どうしようもないかな。ただ、私と同じ感想を抱く人は多いと思いますよ。これからレンタルする人は、心してみてください。けっして短くもないですし。
だいたいにして、友情と愛情は紙一重で、それは同性でも同じことですよなんて、アン・リーの考え方がにじみ出ているようで、それ自体がものすごく気に喰わないというのが、大きなマイナス要因かもしれない。

#ジェイク・ギレンホールは、『ムーンライトマイル』の時よりも格段にうまくなっている。ヒース・レジャーは、『ダークナイト』の時には、そう思わなかったのだが、本作を観た後は、お亡くなりになってとっても残念と感じた。それだけ、演者としてはレベルが高かったと思う。
 

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image0959.png公開年:2004年 
公開国:アメリカ
時 間:142分  
監 督:アルフォンソ・キュアロン
出 演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ゲイリー・オールドマン、ロビー・コルトレーン 他
受 賞:【2004年/第58回英国アカデミー賞】観客賞
コピー:僕らは、変わる。



image0960.png公開年:2005年 
公開国:アメリカ
時 間:157分  
監 督:マイク・ニューウェル
出 演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム フェルトン、スターニスラフ・イワネフスキー 他
受 賞:【2005年/第59回英国アカデミー賞】プロダクションデザイン賞(スチュアート・クレイグ)
コピー:[闇の帝王]現る。


ハリー・ポッターシリーズの3作目と4作目。

家に帰ると家族が、この2作を連続で観ていたので、一緒にみることにした(なんでこれを観たくなったのかは理由不明。もう何回も観てるんだけどね)。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のレビューの時に、原作2冊分を詰め込んだ弊害について書いたが、3作目の原作は1冊。4作目の原作は2冊で、詰め込み始めの端境期になるので、違いを比べるのちょうどいいだろう。

まず3作目。やはり、6作目に比べると慌しさがなく、1シーンごとが丁寧に描かれている印象だ。お子様がきちんと付いてこれるように、伏線になっている部分を印象的なカットにする工夫が見られる。意外なことに、今観かえすとCGは結構お粗末に感じなくもないのだが、まあご愛嬌だろう(どうも1作目のケンタウロスもそうだったが、クリーチャーデザインが、どうも気に喰わないなのだが、まあ、それは私の好みの問題かも)。1・2・3とパワーダウンしている感は否めないがファミリー向け映画としての配慮を強く感じられて好感が持てる。

4作目は、演出云々よりも、シナリオにかなり苦慮したことが伺える。恋愛がらみは極力残しつつ、トーナメントとクラウチの息子がらみの部分を主軸に、あとは省けるところは省いたという所だろう。おそらく4作目からお子様の半分近くが付いてこれなくなっているに違いない。どうしても3作目にはあった伏線部分の丁寧さが欠落しているし、淡々とエピソードを盛ることになっているので、ストーリーの流れの波に強弱がなく、ヘタすると眠ってしまうかもしれない危うさがある(原作も読んでいるし、劇場でもみたはずなのだが、今回観かえして、ああ、これはあの伏線になっていたのね…と改めて思う部分も多々あり)。

ここまで観て、どうもあることをしようとしているな…と気付いた。おそらく7作目ができたところで、『ロード・オブ・ザ・リング』のスペシャル・エクステンデッド・エディションのように長尺版をリリースするに違いない。それもDVDは2枚組み。ブルーレイは1枚で…という形態にして、ブルーレイの販促に一役買うことだろう。

『ロード・オブ・ザ・リング』は、劇場で見たときには、よくわからなかった部分があったのだが、長いスペシャル・エクステンデッド・エディションを観て、ああ、そういうことね…と話を理解したのを思い出した。
『ハリー・ポッター』の詰め込みすぎ問題は、そういう形で解消され、名作シリーズとして世に残ることであろう。

#やっぱり、長いシリーズなので、観帰すと色々発見がありますな。4作目は次回作でたくさん登場するキャラクターがいっぱいでているので、いい復習になった。
 

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image0951.png公開年:1973年 
公開国:フランス
時 間:151分  
監 督:フランクリン・J・シャフナー
出 演:スティーヴ・マックィーン、ダスティン・ホフマン、ヴィクター・ジョリイ、アンソニー・ザーブ、ドン・ゴードン 他
ノミネート:【1973年/第46回アカデミー賞】作曲賞(ジェリー・ゴールドスミス)
コピー:脱走できるか! このままくたばるか! 執念の脱獄に挑む男パピヨン 今世紀最大のスケールで 映画化した 驚異のアドベンチャー・ロマン!
悪魔島よおさらばだ! 自由への闘志をたぎらせて7回脱獄-- 執念の8度目に挑む男パピヨン 世界1000万部の 超ベストセラー! 40億の巨費を投じて映画化成る!(リバイバル時)

胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返し、ついに成功するまでを描いたストーリー。

まず、長いわりには、さほど無くてもいいようなシーンがけっこうあって、ちょっとうんざりとするのだが、古い映画だし、映画を観ること自体に意味のあった時代というか、ムダを極力排除することに重い価値のなかったころの作品だと割り切ってあきらめた。無くてもいいシーンは排除する…ではなく、切らなくていいシーンは残すというスタンスだったのかも。『ローズ』と同じように、DVDを日本語吹き替えで観ると、ところどころ吹き替えが原音声に戻る(TV放送時にカットしているということ)。たしかにカットしたシーンは重要な演出とは思えないのだ。

それはそれとして、この流刑地はなんなのか?ということが気になった。当時のフランスの植民地だろうか?と思ったのだが、地理の教員免許をもっていながら、お恥ずかしいかぎりであるが、そこはフランス領ギアナ。要するにフランスの海外県みたいなもので、現在もブラジルとスリナムの間のその一角はフランス領なのだ(知らなかった…)。で、そこが流刑地になっていたというわけなのでが、調べていくうちにもっと驚いたことが…。

なんと本作は、実話だったのだ!実際に本作のように脱獄を果たし、ベネズエラ市民権を得た男の話だそうだ。
正直、これがフィクションだとしたら、もう少し映画らしい演出をしないと、かなりツライと思っていた。一旦脱獄して原住民としばらく過ごすところなど、なんでこんなシーンを長々といれるのか、よくわからないセンスだと思ったのだが、実話なら冗長でもしつこくても仕方ないか(笑)。

映画としてのお勉強ではなく、本当の意味でお勉強になった。
結果からいうと、実話だと思えばかなり興味深い作品。単純にフィクションだとすればドラマとしての面白さはイマイチ。そういうレベルとしかいいようがないが、脱獄モノとして同じくくりにしてよいかどうかは疑問だが、『大脱走』や『ショーシャンクの空に…』と比較すると、格は落ちると思う。

#同じ服役囚のドガの頭のハゲが、時間が経過するごとに面積が増えるところは、細かい演出で好感が持てる。
 

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image0921.png公開年:2006年 
公開国:アメリカ
時 間:98分  
監 督:ケニー・オルテガ
出 演:ザック・エフロン、ヴァネッサ・アン・ハジェンズ、アシュリー・ティスデール、ルーカス・グラビール、モニク・コールマン、コービン・ブルー、アリソン・リード、バート・ジョンソン、レスリー・ポメロイ、ニック・ウィテカー、オリーシア・ルーリン、ライン・サンボーン、ケイシー・ストロー、クリス・ウォーレン・Jr  他




高校で人気者のバスケ選手トロイと優等生のガブリエラが、高校で開かれるミュージカルのオーディションに一緒に参加することで巻き起こる奮闘や友情を描いたミュージカルタッチのストーリー。

ディズニー・チャンネルが製作したTVムービーで、お子様向け。それも女の子用かな。絵に描いたようなアメリカの学園ドラマの設定で、正直なところおっさんにはついていくのはツライものがある。この前に観た『ヘアスプレー』とは、比べてはいけない。突然に不自然に歌って踊りだすありがちなミュージカルなので、この手の作品がダメな人はまったくうけつけないだろう。

ただ、決してつまらなかったわけではない。健全な学園を舞台に純粋に歌と踊りを見せる映画で、なんといっても、歌も踊りもきちんとしているので、なかなか愉快なのである。男女間のフィジカルコンタクトは手を握ったり、せいぜいハグしたりで、そりゃNHKが放送するだろう。キスの場面すらないこの製作ポリシーはある意味、身近な学園を舞台にしていながらもファンタジー空間を演出しているともいえ、さすがディズニーの演出といったところ。そういうファンタジー表現があったか!と、ある意味感心してしまった。
タダのアイドル映画で終わらずに、世界的にブームを興したのも、このかたくななまでのクリーンさ故だろう。

ただ、いい大人がわざわざ、これ目当てにレンタルショップにいって借りてくる価値があるかは微妙なところ。どうしても借りたいものがレンタルされていて、たまたま本作が残っていたら観てください…くらいのレベル。
中高生の女子でも、テレビでやってればなにげなく観て、結構面白かったなぁ、、というくらいだろう。

#まあ、歌と踊りが始まれば、大抵の人は楽しい気分になるので、どよ~んと悲しい気分の人には、毒もなにもないので、いい気分転換になるかも。
 

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image0615.png公開年:2005年 
公開国:イタリア
時 間:114分  
監 督:ロベルト・ベニーニ
出 演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジャン・レノ、トム・ウェイツ、エミリア・フォックス、ニコレッタ・ブラスキ、ジャンフランコ・ヴァレット 他
コピー:心が君に届くまで、僕は愛を送り続ける。




愛する女性がイラク戦争に巻き込まれ、自らの命を投げ打ってでも彼女を看病する男性のストーリー…。

なのだが、誤解を恐れずに言うと、この映画は、私が今まで観たすべての映画の中で、もっとも不思議な映画である。
『ピノッキオ』の時もそうだったのだが、この人、どんだけ奥さんのことが好きなんだよ…っていうツッコミはとりあえず脇においておこう(知らない人に一応説明しておくけど、実際の夫婦だからね)。

この監督は、ラリってるんじゃないかと思うほど、私の価値観とズレている。何がどう面白いと思っている演出しているのか。そのチョケた演技はなんなの?と、とにかく私にとっては不思議極まりない。
残念ながら『ピノッキオ』の時は、その気持ちのまま最後を向かえ、この監督の作品はもう観なくていいやと思ったほどである。ただ、近頃ちょっと激しい映画ばっかり観続けたので、あえて真逆の映画を選んでみたわけ。

このまま、よくわからないまま終わるんだろうな…と思っていたら、最後の最後で、どんでん返し(なのかな?もしかしたら、私がニブくて気付かなかっただけだったりして…)があって、ちょっとびっくりしてしまった。

ちょっと評価が難しいし、うまく説明できないのだが、もし、ロベルト・ベニーニの作品を見たことが無い人がいたら、本作を観てみてほしい。そして、後学のために感想をお聞かせいただけないだろうか。

#邦題もDVDジャケットも、いまいち内容とズレているので、そのイメージで拒絶しないで、ちょっと観てみてよ(あ、おもしろくはないと思うから、つまらなかったといって、クレームを言ってこないでね(笑))

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image1434.png公開年:2009年 
公開国:アメリカ
時 間:115分  
監 督:マックG
出 演:クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン、ムーン・ブラッドグッド、コモン、ブライス・ダラス・ハワード、ジェーン・アレクサンダー、ジェイダグレイス、ヘレナ・ボナム=カーター、マイケル・アイアンサイド、イヴァン・グヴェラ、クリス・ブラウニング、ドリアン・ヌコノ、ベス・ベイリー、ヴィクター・ホー、バスター・リーヴス、ケヴィン・ウィギンズ、グレッグ・セラーノ、ブルース・マッキントッシュ、トレヴァ・エチエンヌ、ディラン・ケニン、マイケル・パパジョン、クリス・アシュワース、テリー・クルーズ、ローランド・キッキンジャー、アンジャル・ニガム 他
コピー:どこで誰が、未来を変えたのか?

人類滅亡を目論む機械軍(スカイネット)が引き起こした核戦争“審判の日”以後の荒廃した世界を舞台に、追いつめられたジョン・コナーら人類抵抗軍の存亡をかけた壮絶な戦いをで描くストーリー。

観始めていきなり、数日前に見た『デッドマン・ウォーキング』の続きかと思った(笑。何の事かは観てくれればわかるでしょう)。
4作目にして、やっと核戦争後の未来を舞台にした話になった。ようするに謎解きの始まりである。正直、これまでの3作の内容はあまり覚えていない。見直すにも手元に無いので、えいやーで4を見てしまったが、充分楽しめた。パート4とはいえ、ある意味ビギニング物だからね。それほど押さえておかないといけないような旧作からの伏線は無かった。だから、前のを見てないからなぁ…という人も、あまり気にせず見てよいと思う。

『ベンジャミン・バトン』の時に、CG技術極まれり…と言ったが、本作も負けず劣らずである。ここまですごくなると、感嘆を超えて素直に勉強したくなる(若ければアメリカにお勉強に行きたいくらいだ)。どこが実写でどこかCGかは、これをセットで作ると費用がものすごいだろうから、おそらくCGだろうな…という具合で判断するくらいだからね。
とはいえ、『チャーリーズ・エンジェル』のマックG監督の演出だから、全部がCGなわけじゃなくって、派手に車をぶっ飛ばすところ等はガンガンやっているようだ。CGと実際の爆破アクションをうまいこと組み合わせられている良例だと思う。
もう、壮大なストーリーの一部だから、世界観さえ壊さなければ後は好きなだけやればいいので、マックGにやらせたのは正解なのだろう。

ただ、もっとホラー映画的にドキっとさせてメリハリをつけられる場面はたくさんあったのだが、全然ドッキリする部分がない(昨日みた『ハリー・ポッター6』のほうがドキっとするシーンがたくさんあった)。これは、編集でうまくタメをつくれていないことと、音楽・効果音がイマイチだからだろう。『ターミネーター2』や『タイタニック』の編集をやった人なんだけど、いまどきのアクションには向いていないのかもしれない。画面の中ではものすごいドンパチが繰り広げられているのに、ただ、するすると平坦にストーリーが流れていったイメージである。

SFアクションとしてはちょっと致命的かもしれない。ちょっと惜しいデキ。
残念ながら、無理してまで観る必要のある作品とは思えない。TVドラマを見て、興味が沸いた人や、ターミネーターの世界観が好きな人は、観れなよいと思う。CGででもいいから、シュワルツェネッガーを引っ張り出さないと、話題になりそうもないという製作側の危機感はよく判る。そんなレベル。

もう一つ残念なのは、魅力的なロボットが出てこないこと。エイリアンは作品を重ねる都度、魅力的なエイリアンのバリエーションが出現したが、本作はいまいち(水中生物のようなロボットなど、もっと興味深くできただろうに)。

#実は、後半、早送りで見てしまった。

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image1436.png公開年:2008年 
公開国:アメリカ
時 間:154分  
監 督:デヴィッド・イェーツ
出 演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジム・ブロードベント、ヘレナ・ボナム=カーター、ロビー・コルトレーン、ワーウィック・デイヴィス、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、マギー・スミス、ティモシー・スポール、デヴィッド・シューリス、ジュリー・ウォルターズ、ボニー・ライト、マーク・ウィリアムズ、ジェシー・ケイヴ、フランク・ディレイン、ヒーロー・ファインズ=ティフィン、トム・フェルトン、イヴァナ・リンチ、ヘレン・マックロリー、フレディ・ストローマ、デヴィッド・ブラッドリー、マシュー・ルイス、ナタリア・テナ、ジェマ・ジョーンズ、ケイティ・ルング、デイヴ・レジーノ 他

ハリー・ポッターシリーズの第6段。魔法省でのヴォルデモート達とダンブルドア軍団の戦いを経て、ヴォルデモートの復活が周知なった前作の続きである。

私は、あまり小説を読まない人間なのだが、ハリー・ポッターだけは全部読んでいる。1作目の映画を観たときは、よくもここまで原作どおり映像化したものだと感心したものだったが、回を重ねるごとに感動は減っていき、原作が上下間になった4作目からは、詰め込み具合が激しくなった。そしてとうとう6作目の本作は、劇場に観にいかなかった。
もう、ただただ原作のエピソードを盛り込むだけの映画に感じてしまい、純粋に映画として楽しめなくなったのが原因だ。
そんな感じで期待はしていなかったのは事実なのだが、ただ、6作目はラス前の大転回と次作の伏線のオンパレードなので、うまいことつくってくれないと、シリーズ自体が台無しになってしまう。

監督は、前作と同じ監督だが、結果からいうと本作はかなりうまいことデキたといってよいだろう。
やっぱり次作を見たときに、「ああ、前作のあれね…」とならなければいけないポイントが多いので、特徴的に見せて、記憶に残さないといけない。かといってその羅列では前作までと同じ単なるく詰め込みになってしまうので、カット割りや編集をよく工夫することで、それを回避できている。いや、その分、実際に上映時間は長いじゃないかという突っ込みがありそうだが、2時間半を超える作品とは思えないほど、あっという間に時間は経過した。
原作では、恋愛関係のくだりがすごく多いのだが、映画ではかなり軽減されている。読んでいて、ものすごくうっとしかった部分なので、スッキリ。

ただ、難点はある。原作を読んだときに感じた“痛み”の表現がいまいちである。心の“痛み”とか、そういうセンチメンタルな話ではなく、物理的な痛みのことである。例えば、ダンブルドアの黒くなった手。もっと痛々しいくらい黒く細くミイラみたいなイメージだった。また、学校に向かう列車の中でマルフォイに顔面を蹴られるハリー。ヤバいやられる!的な感じがまったくない。そのた魔法やボディーコンタクトの部分は、全部ふわっとした感じ。
まあ、そのかわりにホラー映画ちっくな、ドッキリ演出を加えている。ちょっとお子様は、ハリー・ポッターが怖くなってなっちゃったと思うかもしれないね。

本作自体のデキとは無関係だが、いままで見ていない人は、このタイミングで一気に見てしまうのがいいだろう。これなんだっけ?状態になった人も、次回作までに見直すのがいいだろう。良い大団円に向かっている予感は感じさせてくるデキだといっておこう。

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image1034.png公開年:2004年 
公開国:イギリス
時 間:103分  
監 督:スティーヴン・ウーリー
出 演:レオ・グレゴリー、パディ・コンシダイン、デヴィッド・モリッシー、ベン・ウィショー、ツヴァ・ノヴォトニー 他
コピー:今暴かれる、ローリング・ストーンズの創始者、B・ジョーンズの栄光、挫折、そして“謎の死”



ローリング・ストーンズの結成時のリーダー兼ギタリストとして栄光と挫折を味わい、わずか27歳の若さで不運な死を遂げた悲劇のロック・ミュージシャン、ブライアン・ジョーンズの実像に迫るストーリー。

ローリング・ストーンズのことは、ミック・ジャガーとキース・リチャードのことしか知らない。私は洋楽にまったく明るくないのだ。キースのイメージは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の彼くらいしかしらないので、若いころのキースがどれなのか、さっぱりわからない。ミックも比較的くちびるの厚い人を探す始末(笑)。

今回は、あまりコメントすることがない。なぜなら、私のように、彼らのことをなにも知らない人は、おそらく観てもおもしろくないだろうから。

多少ウソでもいいから、純粋に転落するスター像を描くドラマとして、おもしろさを追求してくれればよかったんだけど、結局は真犯人を暴露したいだけの映画である。はじめからどこで死ぬのかもわかってしまうし。

リアルタイムでブライアン・ジョーンズがいる時代のローリング・ストーンズを知らなければ、見る必要ない。今回はお薦めどころか、注意喚起である。
それにしても、本作で真犯人とされている人が、本当に犯人かは確証はないのではないかな。ちょっと、遺族なら憤慨するかもしれないね。

#でも、“STONED”っていう原題は秀逸だね。
 

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90444cdb.Png公開年:2004年 
公開国:アメリカ、イギリス
時 間:107分  
監 督:ケリー・コンラン
出 演:ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、アンジェリーナ・ジョリー、ジョヴァンニ・リビシ デックス、マイケル・ガンボン、バイ・リン、オミッド・ジャリリ、ローレンス・オリヴィエ 他
ノミネート:【2005年/第14回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(グウィネス・パルトロー、ジュード・ロウ)
コピー:1939年、ニューヨーク、巨大ロボット襲撃――。

1939年、世界中を巨大ロボットが襲撃し、科学者が連続失踪する事件も発生。その謎に立ち向かう女性新聞記者と天才パイロットのストーリー…。

観るの2度目。決しておもしろかったから、もう一度観ようと思ったわけではない。前回は、うつらうつらと半分寝ながらだったを思い出したのだ。
で、結果からいうと、半分寝ながら観たはずの記憶以上の内容はなかった(笑)。

本作の特徴は、全体的に霞がかかったような映像。実写にCGをあわせると、CGが浮いてしまう例がたくさんあると思う(邦画には、がっくりと興醒めしてしまうものがたくさんあるね)。それを解消するための手段として、実写部分にも、おなじようなエフェクトをかけたり、あえて同じ質感のセットや小道具や衣装にしてしまう、、という方法がある。『スピード・レーサー』なんかは成功したいい例だと思う。車やサーキットの部分は完全にアニメーション(ピクサー映画やシュレックレベル)。世界観を統一した…と、いいように言えばそうだが、実際のところ、そうしないと興醒めしてしまうのだ。

『300』なんかは、この手法で原作の雰囲気をうまく表現しているし、紀里谷和明監督作品なんかは、すべての映画がこれ。そういう意味では、映像的にはうまくいってる作品なのだが、なんとも、ストーリーが陳腐極まりない。

一応、以下ネタバレとしておこう。

すでに死んでるなんて、誰でも読める。もうすこし工夫したらいいのに。
カウントダウンがはじまったどさくさに逃げてきた…って、ご都合主義も甚だしい。

ただ、アンジーの編隊と一緒に、海の中を飛行するシーンだが、アミューズメント・パークのアトラクションにしたら、さぞや面白いだろうね。それ以外に観るべき部分はないかな。グウィネス・パルトローも全然魅力的に撮れてないし。ゴジラの新聞記事も、最後のオチの一言もスベってるし。そりゃ、チョイ役のアンジーを前面に出したくもなるわな…。

これをみるくらいなら、『スピード・レーサー』とかを観たほうがいい。

 

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image0430.png公開年:2002年 
公開国:アメリカ
時 間:116分  
監 督:ブラッド・シルバーリング
出 演:ジェイク・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドン、ホリー・ハンター 他
コピー:彼女が死んで、一つの嘘が生まれ




1973年。発砲事件に巻き込まれて、結婚式間近にして帰らぬ人となったダイアナ。その婚約者ジョーは、葬儀の後も、そのままダイアナの両親の家で暮らしていた。しかし、実は、ジョーとダイアナ事件の3日前に2人は別れていたのだった…というストーリー。

なぜか、ダスティン・ホフマンがダスティン・ホフマンでないように感じられ、スーザン・サランドンもスーザン・サランドンではないような感じ。似ている人が演じているような変な感覚だった(私だけかな)。

ふつうなら、ネタバレ注意というところなのだが、今回はいう意味がない。だって、ストーリーは予告編やDVDのパッケージで紹介されている内容がすべてだから。公開時も紹介番組でバンバン紹介されていたが、その時に聞いた内容異常のモノは何一つない。配給会社泣かせもいいところだ。
まず、世の中にはついていい嘘と悪い嘘がある。観た人の大半が感じることだと思うが、本作のは悪い嘘だ。さらに、嘘を引っ張り続ける根拠が薄い。リストラされたお父さんが、それをいえずに毎日公園に出勤するのと同じで、長引かせれば事態が悪化するのは目に見えている。、それに付き合わされるを、観た7割の人がイヤになるに違いない。

ストーリー上の区切りポイントとして、①別れていたことがばれる、②裁判の件で証言を求められる、という2点があると思うが、どちらのポイントも20分遅い。引っ張りすぎである。要するに、この婚約者が死んでしまったけど実は直前に別れていた…というアイデアが思いついた後、それ以上に、たいして膨らませたり、エッセンスを加えたりとかできなかったのだろう(それだけで逃げ切ろうなんて、甘すぎだよね)。決して長い映画ではないのだが、それでも増長に感じる。

本作があらすじ以上のひねりは無いと聞いて、それでも観たいを思う人は観ればいいと思う。私が一番、心に引っかかったのは、1973年にテプラは存在したのか?ということである(笑。あれ何?アメリカでは昔からああいう製品があったのか?誰か教えて)。時間の無駄とまでは言わないが、その程度の作品である。ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドン、ホリー・ハンターが出演してこれか…。

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image0448.png公開年:2000年 
公開国:アメリカ
時 間:149分  
監 督:リドリー・スコット
出 演:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、オリヴァー・リード、リチャード・ハリス、デレク・ジャコビ、ジャイモン・フンスー、デヴィッド・スコフィールド、ジョン・シュラプネル、トマス・アラナ、ラルフ・モーラー、スペンサー・トリート・クラーク、デヴィッド・ヘミングス、トミー・フラナガン、スヴェン=オリ・トールセン、オミッド・ジャリリ 他
受 賞:【2000年/第73回アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)、衣裳デザイン賞(Janty Yates)、視覚効果賞(John Nelson、Neil Corbould、Tim Burke、Rob Harvey)、音響賞(Scott Millan、Bob Beemer、Ken Weston)
【2000年/第58回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、音楽賞(ハンス・ジマー、リサ・ジェラード)
【2000年/第54回英国アカデミー賞】作品賞、撮影賞(ジョン・マシソン)、プロダクションデザイン賞、編集賞、観客賞
【2000年/第6回放送映画批評家協会賞】作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)、撮影賞(ジョン・マシソン)、美術賞(アーサー・マックス)
【2001年/第10回MTVムービー・アワード】作品賞
コピー:いま。ヒーローは立ちあがる

ローマ帝国時代、将軍から剣闘士となった男の数奇な運命を描いたストーリー。

観るのは二度目。
監督がスピルバーグから変更になったり、ラッセル・クロウのクレームで脚本家が変わったり、オリヴァー・リードが急死したりと多難な映画だったが、その苦労がそのまま成果となった稀有な作品だろう。この作品の成功の後に、『トロイ』やら『アレキサンダー』やら『キングダム・オブ・ヘブン』と、歴史スペクタル物がどんどん作られたが、すべて本作には及ばない。なんで本作にあるワクワクが他作品に無いのかは、比較検討の価値はあるね。

マルクス・アウレリウスを殺害したコモデゥスから追われるマキシマス。初戦で他の奴隷と力をあわせて逆転するマキシマス。正体がばれて再び刺客から追われるマキシマス…と、盛り上がりポイントが適切に配置されており、観ていて気持ち良い。

とはいえ、始めの脚本では、あまり復讐的な要素は強くなかったらしい。この復讐要素がより大衆ウケした理由の一つであるのは間違いないのだが、個人的にはさほど好きではない。前帝に託されたローマが、いざやってきてみると、まさに衆愚政治の様相であり、これまで命を掛けて守ってきたものがこれだったのかという、マキシマスの少しさ冷めた視線が、私は好きなのだ。

史実を無視しすぎ…という批判やラッセル・クロウがオーストラリア訛りだ…という批判があるが、フィクション映画なのだがらそんな批判自体がナンセンスである。そういうつっこみがある自体、高いクオリティの映画という裏返しだろう(私は、フィクションと史実のバランスがすばらしいとおもうんだけど)。
ただ、最後の一騎打ちは、フィクションにしてもどんなものかと、私は思うが、まあハリウッド的スペクタクル映画とは、こんなものだろうと、そこはあきらめよう。

長めの作品だが、飽きずにあっという間に観れた。過去に観た人も、どんな話だっけ?となったら、もう一度観ることをお薦めする。ホアキン・フェニックスは実にいい味を出している。出世作ですな。

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クボタカユキ
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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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